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中島美嘉 ライブレポート

   
   
中島美嘉
【MIKA NAKASHIMA CONCERT TOUR 2007 YES MY JOY】
2007.07.30(MON)
東京国際フォーラムホールA
   
  SETLIST:  
   
01.A MIRACLE FOR YOU
02.STARS〜WILL〜愛してる
03.MY SUGAR CAT
04.ALL HANDS TOGETHER
05.DANCE WITH THE DEVIL
06.BLACK & BLUE
07.CRY NO MORE
08.I LOVE YOU
09.素直なまま
10.汚れた花
11.桜色舞うころ
12.ひとり
13.GLAMOROUS SKY〜一色
14.Rocking Horse
15.ONE SURVIVE
16.見えない星
17.FIND THE WAY
18.雪の華

En1.JOY
En2.LIFE
En3.IT'S TOO LATE
En4.WHAT A WONDERFUL WORLD
En5.I Believe(最終日のみ)
   
   
   
   
Live Report:平賀哲雄
Page Design:杉岡祐樹
   
   
 
 
 揺れる無数の光。絵本仕立ての物語の中から僕らの目の前に姿を現した白い天使、中島美嘉。何もかもをやさしく力強く包み込むような彼女の歌声に、もういきなり涙腺が緩む。緩やかに舞う二人のバレリーナに聖なる音、それらと共にその声の主は『STARS』『WILL』『愛してる』と、万人が幾度となく聴いてきたバラードを、これまで僕らが聴いていたどのそれよりも今その胸に想いをしっかりと込め、時に溢れさせながら誠実に歌い上げた。

 「今日も心を込めて皆さんに(歌を)届けていきたいと思います」と本人も言っていたが、今日の、今回のツアーにおける中島美嘉は、笑顔をよく覗かせたり、手を振るファンに手を振って応えたり、とても心が開かれていて、もうそのひとつひとつの仕草がいちいち感動的だった。『ALL HANDS TOGETHER』でみんなと思いっきりハンドクラップをしながら見せた笑顔なんて、もうあまりにも無邪気で、心底音楽を通して人と気持ちを重ねられる喜びに高揚しまくっているようで、ほんと、最高だった。若干跳びはね気味の彼女に当然僕らの体と心も躍る。この光景を日本中に、アラン・トゥーサンに、ニューオリンズに、世界中に見せたいと思ったのは、きっと僕だけじゃないだろう。これが人の気持ちを前に向ける力というもの。「世界中に音楽を〜!」と最後、声高らかに歌い叫んだ中島美嘉にたくさんの拍手と歓声と笑顔が送られた。で、心をフルオープン、テンションをフルアップさせた彼女は、その長い髪を激しく振り乱しながら、というか、こんなに体を激しく揺らす中島美嘉を初めて見たっていうぐらいに全身全霊で、彼女は歌を響かせていく。

 そしてライブ中盤、彼女は、誠実に、心を開いて、大事大事に、哀しさ、愛しさ、優しさ、切なさといった様々な想いや感情を歌い上げていく。それがとてもリアルにダイレクトに僕らの心に届く。本当はすごく強がりで 泣き虫な私でいいかな―――、例えばこの『素直なまま』のフレーズひとつとっても、そこには、今そこで作り上げたモノではなく、彼女の人生から滲み出た想いとして、言葉として響くから、それはもうこの上なく真っ直ぐに僕らの胸を打つ。そういう意味では、『汚れた花』などは正に自身の人生より生まれしモノだったわけで、そこに迸(ほとばし)る彼女の感情は、何度も何度も僕らの胸を打ち、またその数だけ背中を押した。

 
  「今日で最後です。全部で45本やったんですけど・・・今日とうとう最終日で、本当に(終わるのが)嫌だよね。本当に(今回のツアーは)楽しくて」そんな素直な言葉から始まったMCだったが、ファンが話し掛けることすべてに彼女は応えて、気付けば実にボリューミーな内容に(笑)。「嫌なんだよねぇ〜、しゃべんの」と言い出すほど(笑)みんなとコミュニケーションを堪能した後は、アコースティックアレンジを施したナンバーを2曲、『桜色舞うころ』と『ひとり』をしっとりと聴かせてくれた。そして幻想的な光と音がカオティックに交錯を始め、こちらの心を束の間、漂わせた後、確固たるエネルギー体がロックサウンドと共に会場を埋め尽くす。聞こえてきた曲は『GLAMOROUS SKY』!僕らの心を高い方へ高い方へと振り上げていく。ギタリスト・土屋公平と背中を合わせて歌う姿も様になっている。それにしてもどこまでも真っ直ぐと突き抜けていく彼女の声。その開放感と勢いをそのままに曲は同じく映画「NANA」シリーズの主題歌『一色』へ。とにかくアッパーに激しく疾走させたそれは、何度だって僕らの腕を高く振り上げさせた。そんなすっかりロックバンドのライブの様相を呈してきた会場に続いては、ファンキーなグルーヴとコミカルな動きでもって『Rocking Horse』を、とにかくスペーシーにアッパーに、そしてすべての者の心を明るくする『ONE SURVIVE』を立て続けに披露。会場は今日一番の熱気を生み出す。もうみんなほんと楽しくて楽しくて仕方がない様子だ。そして本編最後の3曲、『見えない星』『FIND THE WAY』『雪の華』、このそれぞれのバラードも想いの溢れようは止めどない。詞はいつしか彼女の心そのものとなり、それはメロディに乗って僕らの心に届けられる。目頭が熱くなった後、温かなモノが僕らの心と体を支配していた。

 Tシャツ姿で笑顔満開の中島美嘉がステージに戻って歌い出したのは、『JOY』。何だか響きがとても温かいみんなのハンドクラップとピアノの音色に包まれながら、彼女は“JOY”を今その胸にたっぷりと溢れさせ、それをここにいるすべての人に、大切なすべての人々に伝染させていく。屈託のない笑顔。それがいっぱい。そして再びステージに戻ったバンドメンバーと共に彼女が歌い出したのは、なんと!8/22リリースの新曲『LIFE』とそのカップリング曲『IT'S TOO LATE』。いずれもタイプは違えど力強いナンバーで、またいち早く新曲を生で聴けたプレミア感も手伝って、僕らは大いに興奮した。

 そして今回のツアー、全45公演で言い続けてきた、エコの重要性、なぜやるべきなのか?を中島美嘉は自分の視線と言葉で語り始めた。すると、思わず彼女は「うれしい」と驚きの声を上げた。なんと!会場中の多くの人が“My箸”を彼女に見えるように掲げ、彼女の地道なメッセージが少しずつ届いていることを実証したのである。そんなポジティブな連鎖への喜びを胸に置いて、彼女は『WHAT A WONDERFUL WORLD』を歌い始めた。今日一番の笑顔を見せた彼女の存在と歌声と音楽に世界の素晴らしさを見る僕ら。そして彼女はそんな自分の存在と歌声と音楽を笑顔で受け止めてくれたみんなの前で、思わず感極まって涙を目に溜めながら、Full Of Harmonyの名曲『I Believe』を歌い始める。僕たちはきっと涙を優しさに変えるために出会った―――、そのフレーズ通り、彼女は涙を拭い去ると、優しい表情で「ありがとうございました!!」と、マイクを使わずに肉声でこの巨大なホールにその想いを響かせ、そして、開いた心の分だけ得られる喜びや感動、出逢いに彼女は感謝しながらステージを後にした。
 
 
中島美嘉 OFFICIAL SITE http://www.mikanakashima.com/    

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