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SET LIST

01.Overture
02.火の鳥
03.WILL
04.LAST WALTZ
05.Love Addict
06.愛してる
07.STARS
08.あかとんぼ
09.月の沙漠
10.エトピリカ
11.陽のあたる家
12.Another Sky
13.朧月夜〜祈り
14.沙羅
15.SEVEN
16.CRESCENT MOON
17.LOVE NO CRY
18.FIND THE WAY
19.雪の華(silent version)

『爽健美茶限定 中島美嘉 ビューティフルライブ 2004 Produced by 葉加瀬太郎』
2004.8.20(FRI) 東京国際フォーラム ホールAにて。



 神秘的な深い森の中をイメージさせるディープな緑に染まり上がったステージ。鳥・小動物・昆虫の鳴き声が光や風の音と混ざり合い、今夜のライヴの幕が上がる前から、会場には幻想的な空気が広がっていく。やがて、どこからともなくオルゴールの可愛らしい音色が聞こえはじめ、会場の灯りが消える。次の瞬間、ステージ上の緑色の幕が上がり、そこにはオーケストラの面々が美しい音色を奏でる姿が。気品漂うそんなステージの中央に、ゆっくりと今夜の主役・中島美嘉が姿を現す。感動的な“Overture”を経て、彼女が葉加瀬太郎プロデュースの今夜のライヴでまず歌い始めた曲は「火の鳥」。まさに火の鳥が美しくもどこか儚げに夜空を舞っているかのような彼女の歌声に、早くも僕らの心は優しく包み込まれていた。こうして“生”で彼女の歌声を体感するのは初めてだが、その優しさ、儚さ、美しさを感じさせる彼女の歌声は驚かされるほどに天才的。そんな彼女の歌声が作り出すこの緩やかな時間に、オーディエンス一同安らいでいるのがよく分かる。そんな安らかな空間の中で、ハッキリとした感情が聴く人すべての涙腺を緩ませる「WILL」が披露された。豪華な生ストリングス効果もあってか、熱い想いを高揚させ、そして爆発させていく彼女。何度でも巻き戻して見ていたい、聴いていたい、浸っていたいという気持ちに激しく襲われた一場面であった。

 「こんばんは、中島美嘉です。今回のライヴは爽健美茶をたくさん飲んで応募してくれた方が集まってくれているということで、ありがとうございます。オーケストラとやれるなんて、とても嬉しい」と、抽選で選ばれたオーディエンス以上に、このようなシチュエーションでライヴが出来ることを喜ぶ彼女。そんな最初のMC明けに聞こえてきたナンバーは「LAST WALTZ」。ゴージャスさとメルヘンチックさが美しく混ざり合ったこの曲も、艶やかな歌声で気持ちよく聴かせてみせる。そして、続く4曲目では、それまでの緩やかなムードとは一変して、スピーディーな展開が実に気持ちいいジャズナンバー「Love Addict」が流れ始める。この歌唱難易度Sクラスのナンバーも、心の底から「見事!」と思わせるリズム感でもって気持ちよく歌い上げていく彼女・・・いやぁ〜めちゃくちゃ格好良い!
 先程披露した「LAST WALTZ」は初めてライヴで披露したことを伝えると、このビューティフルライヴのプロデューサーである葉加瀬太郎氏をステージに招き入れる中島美嘉。彼女がライヴでは裸足なのでステージにじゅうたんを敷いてみたなどの、葉加瀬太郎氏のこのライヴで演出してみた箇所箇所の説明などを、和気あいあいと僕らに聞かせてくれた後
、葉加瀬氏の世界を凌駕してきたヴァイオリンとのセッションで、彼女は「愛してる」を深く深く歌い上げていく。完全に現実世界をシャットアウトしてしまったかのような、あまりに美しく優しすぎる空間が会場中に広がり、僕らはある意味、放心状態に近い感覚で2人のセッションに酔いしれていた曲はそのまま中島美嘉の記念すべきデビュー曲「STARS」へ。軽快なリズムを施した、どこか南の島気分のライヴアレンジで、今度は笑顔を誘う心地よい空間を僕らにプレゼントする2人と豪華バンドの面々。数多くある中島美嘉のバラードを全く異なる色で楽しませてくれる今夜のライヴ、まさにプレミアものといった印象を感じさせる。

 日本中の中島美嘉ファンがリクエストした、日本の古き良き、教科書に載っていたような名曲のTOP20を紹介する葉加瀬。そして、なんと意外なところで「あかとんぼ」を、原曲のノスタルジックさを保ちながら、絶対的な2人の存在感を魅せつけて披露。これにはオーディエンス一同驚愕。曲はそのまま来月発表のミニアルバム「朧月夜〜祈り」にも収録される「月の沙漠」へ。こちらも驚愕的なほどに彼女の歌声の魅力を200%引き出すアレンジが施されていて、どう聴いても中島美嘉オリジナルにしか聞こえない。この曲の作曲者、佐々木すぐるが驚く姿が目に浮かぶ。
 見事に大作を歌いきった中島美嘉が一度ステージを後にすると、葉加瀬太郎がバンドとオーケストラと共に、そのヴァイオリンで『情熱大陸』のテーマソングでお馴染みの「エトピリカ」を聴かせてくれた。もはや知らない人など皆無のこのインストゥメンタルの名曲をじっくり堪能する僕ら。彼が“天才”と言われる所以を全身で感じさせてもらった。「ここからはしばらく、僕の曲を楽しんでもらいたいと思います」と言って、「陽のあたる家」、「Another Sky」を聴かせる葉加瀬太郎。しつこいようだが、これらの曲でもやはり彼の天才ぶりは存分に感じられたし、その姿を見て、その音を聴いて、この人はどうしようもなく音楽を愛している人なんだなと、彼からしたら当たり前のことかもしれないが、そんなことを感じさせる素晴らしいライヴを僕らに魅せてくれた。


 そんな彼のヴァイオリンの音色に誘われるようにして、2人の女性コーラスがステージ向かって左側から、そして艶やかな衣装に身をまとった今夜の主役がステージ中央の階段の上から登場。そして、
爽健美茶のCMでもお馴染みの「朧月夜〜祈り」を披露!ダイナミックなバンドとストリングスの演奏に包まれながら、絡み合う2人の天才の音色と歌声。“和”をここまで強烈なインパクトのあるものに仕立て上げた曲を僕は他に知らない。

 「後半はちょっと元気な曲を!まずは今日が初演の曲になります」と、葉加瀬が紹介すると、「“沙羅”です。聴いて下さい」という中島美嘉の言葉と共に、今までの彼女へのイメージを180℃変える、
“超”がつくほどの情熱的なナンバー「沙羅」が披露される。記念すべき“初演”は、充分に僕らのテンションを高くするもので、またひとつ新たな世界をその歌声で作り上げてみせた彼女と、それを支えるバンド、コーラスを含むオーケストラ、葉加瀬太郎にオーディエンス一同惜しみない拍手を送る。そして、ライヴはそのまま最後の畳み掛けへと入っていく。それまで座ってじっくり今夜のライヴを楽しんでいたオーディエンスをオールスタンディング状態にさせた曲は、葉加瀬太郎をフィーチャーしたアレンジが施された「SEVEN」!右へ左へと動き回りながら、その体を気持ちよく揺らし、ライヴを全身で楽しみながら歌う彼女。葉加瀬も負けずとその体を激しく揺らしながらヴァイオリンを奏で、満面の笑みを見せる。そんなハイテンションなムードを更に高めるべく、立て続けに披露されたナンバーは「CRESCENT MOON」!誰もがその緑色に光るサイリウムを持った腕を左右に揺らしながら、ステージ上の中島美嘉や葉加瀬太郎と気持ちをひとつにしていく。もちろんこの曲でも葉加瀬の美しいヴァイオリンの音色をフィーチャー。「今日は皆さんのおかげで本当に楽しいライヴになりました!機会があったらまた是非やらせて下さい!」という言葉の後に、最後のフレーズを歌い上げると、笑顔で手を振りステージを後にする中島美嘉。心のこもった大きな拍手がステージに向けられる。そして、今夜のライヴ映像と共にモニターに出演者の名前がエンドロールで流れていく。

 しかし、まだまだ聴きたい曲があるオーディエンスは会場を後にしない。すると、今夜の演奏者の面々がステージに再登場。そして、白い可愛らしいドレスに着替えた中島美嘉が「LOVE NO CRY」のイントロに乗りながら再登場!アンコール特有のピースフルな空気に包まれながら、惜しみなくその歌声を会場中の1人1人に届けていく彼女。聴いている側も惜しみなくこの心地良い空気に身を委ね、心と体を踊らせる。「アンコールありがとうございます。今回のこのライヴでこんな素晴らしいメンバーと、そして葉加瀬太郎さんと共演できたことを光栄に思います」。そんな素直な言葉の後、「今、私がとても大切にしている曲です。聴いて下さい」と言って、個人的にも今夜一番聴きたかった名バラード中の名バラード「FIND THE WAY」を、この上なく優しい歌声で歌い始める彼女。いつまでも絶えることのない人間同士の争いに傷ついた人々の心を、その優しさに満ちあふれた歌声で包み込み、癒す、この場面に涙するファンの姿も多々見受けられた(実のところ、僕自身もその中の一人だったりする)。僕はこんなに優しい歌がこの世に存在することを心から感謝した。

 
「やっぱり最後は葉加瀬さんと・・・」と言って、これまでにないとても静かなアレンジで「雪の華」を最後の最後に披露してくれた彼女。悲鳴にも似た歓声が上がる。しかし、葉加瀬のヴァイオリン、中島の歌声が静かに聞こえ始めると共に、僕らはその音楽世界にスーッと入り込み、その心が、想いが、彼女の歌声に染め上げられていく感覚を得る。そして、会場には、そこに集まった人の数だけの感動が渦巻き、僕らは生涯忘れることのできない瞬間を手に入れた。

Live Report:平賀哲雄

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Sony Music Online Japan:http://www.sonymusic.co.jp/

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