音楽情報サイト:HOT EXPRESSthere is music by side ホットエキスプレス・ミュージックマガジン
音楽情報サイト:HOT EXPRESSニュースインタビューライブレポート
レビューチャートメールマガジンスペシャルページ
SEARCH
アーティスト検索

SET LIST

01.R&R
02.こいよ
03.ボディフレッシャー
04.ふられた気持ち
05.恋の彗星
06.接吻
07.The Rover
08.朝日のあたる道
09.ハーレム・ノクターン
10.銀ジャケットの街男
11.築地オーライ
12.沈黙の薔薇
13.死の誘惑のブルース
14.赤い街の入り口
15.ひとりぼっちのアイツ
16.Yen
17.或る逃避行
18.夜の宙返り
19.鍵、イリュージョン

En1.Sex And Drugs And Rock And Roll
En2.Good Morning Good Morning
En3.JUMPIN' JACK JIVE
En4.ブギー4回戦ボーイ



ORIGINAL LOVE 『街男 街女ツアー』
04.11.23(TUE)渋谷公会堂にて。



 オレンジ色のミラーボールが回り続ける無人のステージ。ステージのバックには大きな「ORIGINAL LOVE」の文字。女性客がやや目立つ会場は当然のように満席。ブザーが鳴り大きな拍手と歓声がこだまする中、照明が落とされ登場したORIGINAL LOVEこと田島貴男は所謂“大門的な”ティアドロップ型のサングラスに赤いレザージャケット姿で袖から颯爽と登場。自分は7月の渋谷公会堂公演も観に来ている訳だが(詳しくはライブレポートを)、あの時よりはラフなスタートで始まった今回のライヴは「街男 街女ツアー」と題された通り、アルバム『街男 街女』を引っさげての今年二度目の全国ツアーのやや中盤戦である。いきなり前回のアンコールラスト曲『R&R』からのスタートで、前回とはまた違った雰囲気でまた楽しませてくれるんだとの確信を早くも感じさせてくれた。

 『こいよ』演奏中にその激しいパフォーマンスゆえにサングラスが弾け飛ぶと歓声があがり、オーディエンスは早くも思い思いに踊り始める。『ボディフレッシャー』まで一気に畳み掛けるように演奏するとステージ後方の「ORIGINAL LOVE」の電飾がキラキラと輝きステージをゴージャスに演出、各パートのソロプレイでオーディエンスをぐいぐいと盛り上げていく。しゃがれた声とJBみたいなステップがブルージーな『ふられた気持ち』から『恋の彗星』で正になオリジナリティを発揮した後は沸き立つ拍手を左手で制し、「なぁ〜がぁ〜くぅ〜・・・」と『接吻』でオーディエンスの気持ちを完全に掌握する。この一連の流れ、完成されすぎ。笑っちゃうを通り越して素直にかっこいいなと思わせるまでに円熟した仕草や演出は「くぅ〜・・・伊達男ぉ・・・」と唸りたくなるくらいにCOOLで、うっとり度数は80〜90くらいまで上昇。そんな感じだ。田島の昭和風な“成り切るかっこよさ”は今のこざっぱりとしたかっこよさを必死に演出する男の子などに是非体験してもらいたい。日本人にはコッチの方が似合うしかっこいいよ。などとやや脱線しましたが、ともあれ『The Rover』『朝日のあたる道』と人気楽曲が目白押しの前半戦は新曲レスな構成でちょっと面食らう。まるで前回を逆回しにしたような流れになっていた。

 『朝日のあたる道』を大歓声の中、歌い終わった田島は一旦ステージからハケ、残ったメンバーがミラーボール輝く中『ハーレム・ノクターン』を演奏し始める。サックスソロなどでひとしきりオーディエンスをムーディな雰囲気で盛り上げるとレザージャケットを脱いだ田島が再登場。ステージ前方に飾ってあった銀色のギラギラジャケットを着込んで『銀ジャケットの街男』で第二部スタート。そのまんまである。更にORIGINAL LOVE新境地、ネオ昭和歌謡『築地オーライ』の裏打ちのリズムと“往来コール”でオーディエンスを楽しく躍らせると『沈黙の薔薇』ではガラリと雰囲気を変えたムーディサウンドで魅了、最後は得意(?)の田島ワルツで会場をうっとりさせる。更にピアノの上に置いてあったシルクハットを被って糸あやつり人形のようにコミカルでダランとした振り付けで『死の誘惑のブルース』を不気味に演出し、曲の最後にはピアノとシャウトのコラボレーションという強烈なパフォーマンスでぞっとするような世界観で会場を包んだ。そこから珠玉のニューバラード『赤い街の入り口』から軽快なリズムに合わせて皆で手拍子を取る孤独な飲兵衛のちょっと切ないストーリー、「Hey マスター!」こと『ひとりぼっちのアイツ』とまあこれは終わった後に気づいたのだが第二部は殆どアルバム『街男 街女』の曲順通りの構成となっているみたいだ。正に『街男 街女ツアー』。そのまんまである。

 第二部後半はムーディでしっとりとした楽曲でオーディエンスの心をぎゅっと収束させた世界観で、『夜の宙返り』のサビ、韻を駆使したリフレインではややもすると眠ってしまいそうなふわっとした夜を演出すると本編ラストはアルペジオが郷愁を誘うスタンダードなアルバムラストナンバー『鍵、イリュージョン』を歌い上げ、大きな拍手と歓声の中ステージを後にする。その歓声がアンコールに変わる頃、当然のように再登場した田島は『Sex And Drugs And Rock And Roll』でサックスプレイも披露し、『Good Morning Good Morning』『JUMPIN' JACK JIVE』と激しいダンスナンバーで会場を陽気に躍らせるばかりか、ステージから降りてオーディエンスの中へ突っ込んでいくスペシャルサービスまで繰り出す。当然会場は怒涛のような歓声が上がり大興奮、最後はステージを転げまわりながら雄たけびをあげるなど田島自身も大興奮のステージだ。そして『ブギー4回戦ボーイ』で定番のシャドーボクシングを繰り出し、最後は床にあったペットボトルを蹴り上げて水しぶきをオーディエンスにプレゼントするハードなパフォーマンスでラストを飾った。

 とまあ今回は前回のライヴと比較したりしながら綴ってみた訳だが、彼=ORIGINAL LOVEの懐の深さというかその円熟ぶりがより際立つ大満足のステージであった。過ぎる程に演出されたORIGINAL LOVEという一人の男のかっこよさ。男の中の男、man in the man(直訳)を知りたければ是非ライヴに足を運んでみて下さい。言葉にするなら“俺 THE 伊達男”。そんな感じが体験できますよ。

Live Report:杉岡祐樹

ORIGINAL LOVEの作品を購入されたい方はこちらまで