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『PE'Z “REALIVE TOUR2005 〜テノナルホウヘ〜”』 2005.5.6(FRI) 渋谷CLUB QUATTROにて。 PE'Zのライヴに来るのはこれで2度目なのだが、あいかわらず会場は気合を入れていい音楽を聴こうという心地よい熱気に包まれている。今まさにこれからはじまる特別な時間を楽しむには、十分すぎるほどに充満するポジティブなエネルギーを持ったざわめき。これがPE'Zの登場と共にどう変化するのか?想像しただけでゾクッとしてしまう。 頭にリボンを巻いて登場したひょうきんボウズ・航に視線が集まるなか、ニヤリと笑顔を浮かべる5人組のインスト・バンド。「東京ファイナル!!」というOhyama”B.M.W”Wataruの言葉と共に名曲『春疾走〜ハルハヤテ〜』でざわめきは歓喜の縦ユレへと変化。いつも通りズッシリとガッチリ構えるPE'Zと、その正面でガッチリとビュンビュンにあげられたオーディエンス、そのバッグで激し明滅するステージ・ライト。中心にあるPE'Zという「静」、それを取り囲む全ての「動」、両者の対比があいかわらずのSMチックで、もうニヤニヤが止まらないしたまらない。まるでフリースタイルのようなアレンジに超感激の大歓声があがれば『AUCTION#2』で真っ赤に染まった体と心が細切れになっていく。これぞまさに切り裂き楽団な核弾頭。情熱的サックス・ソロが広げるこのサハラ砂漠のような乾いた熱さはなんだ?このバンドの持つ信頼感は一体何なんだ?『花咲くDON BLA GO!』のキーボード音が砂漠のオアシスのようにクール、でもダウンさせることはなく、まさにクールアップした会場をサーフするは『NA!NA!NA! 〜ヌルピョン太の大冒険〜』。ものすごいスピードを持った重厚サウンドが体中に降りそそぎ、その心地よすぎる重さに反発するかのように全身がはじけて腕がふり上がる。そして、一曲、一曲が終わるたびに魂からの歓声をあげずにはいられないのが、正真正銘、ストイックなる悪ノリバンド、PE'Zのライヴなのだ! 「ようこそいらっしゃいました、東京7Daysの最後、ツアー・ファイナルみたいな気持ちでやっていきますんで!!」という熱い言葉を受けて歓喜の渦が会場中にとぐろをまく。そして披露された『Let it go』では、瞬間的な盛り上がりで言ったらこれほどのものはないんじゃないかと思えるほどの素晴らしいトランペットの演奏が前面に押し出され、さらにドラム、キーボードとそのバトンはまわされていき、最終的には僕らの首にわっかをはめてしまった。PE'Zと書かれた名誉ある首輪につながれて、そのまま続いていく『情熱の行方 -TSUKUSHINBOW Ver.-』、『ピエロ』といった名曲たちの前にもはや無抵抗(いや、抵抗する気は最初からないのよ、でも、なんていうかそんぐらいすごいのよ)、全身を包む鳥肌が僕ら全員の動きを止めてしまい、先ほどまでのどんちゃん騒ぎからは信じられない程にピタッと静止した光景が目の前に広がった。たぎる情熱が生み出した静寂に、心が濡れてしまう。 まるで生き物のように鼓動し姿を自在に変えていくPE'Zの音楽。あまりにも深く僕ら一人一人の人生に入り込んでくるかのようなスロウ・テンポを抜け出したのち、キラキラと反射する光のような楽器ひとつ、そこに吹き込む命ひとつのするどい輝きが生みだすはここでしか見られない奇跡のカヴァー曲『群青日和』。ヒイズミマサユ機が参加している東京事変の代表曲でもあるため、大盛り上がりの演奏終了後はOYAMA B.M.W WATARUからマサユ機に向けてすこし照れながらもリスペクトの込められた「ありがとう」という言葉が贈られた。当然、僕らも大歓声と大拍手を贈った。 紫色の照明の中にそびえ立つうつむき加減のKadota "JAW" Kousukeの非現実的なかっこよさから『NO.6』にめまいすら覚え、美しく印象的なキーボード・ソロはめいっぱいの熱気に完璧なほどの調和で冷気を溶け込ませていく。さらに優しいメロディーと暖かな疾走感が同居した曲『Akatsuki』、今日、何回目になるのかわからないほどに気持ち良い鳥肌が全身を包み込む。ここらへんの盛り上がりもハンパじゃなかった。笑いたっぷりのMCも良かった。しかし、このあとだ。『WILD GYPSY〜明日は明日の風が吹く〜』や『SAMBA DE 恋して』を終え、MCで「PE'Zのライヴにはアンコールはありません、のこり4曲で燃え尽きてください!!」という僕らに覚悟を迫る声のあとだ。 『Hale no sola sita 〜LA YELLOW SAMBA〜』が始まる。のこされた時間の一分一秒、さらに細かい微粒子ほどの今という時を楽しみつくそうという巨大な意思は、奇跡的な一体感となってここに結実した。空間を飛び交う音と体の摩擦が引き起こす核融合。もう、この瞬間だけは何もいらない。『BIG EAR〜手痛い洗礼そしてVへ〜』、『HEY!JOUDU!』によってすべてを剥ぎとられた裸の感受性、この表現しきれぬほどの激しい“時”の連続、ステージ上で展開される惑星のような音と音のビリヤード、ブラックホール状態になりつつあるクアトロ、『POP'N'ROLL』で遂に実現する超新星爆発、自分の存在が、それらを構成するひとつの要因でしかなくなることの、快感、全ての曲を演り終え、サッと引っ込むPE'Z、目を輝かせながら今日という一日を語り合い、満面の笑顔で帰っていく要因たち、こんなライヴがあるからこそ、この仕事をやっていて良かったと心から思える。 Live Report:川上了 <PE'Z オフィシャルサイト> http://www.worldapart.co.jp ★9/21(wed) PE'Z@NHKホール〜節 FUSHI〜 決定! OPEN :18:30 /START :19:30 TICKET :全席指定 ¥4,200 INFO/HOT STUFF 03-5720-9999 ★PE'Z REALIVE TOUR 2005 春「追加公演」 〜テノナルホウへ〜 in KOREA 決定! 7/2(sat)@韓国ソウル市 Seoul Grand Children's Park内 DOM ART HALL 詳細は、http://www.pezinkorea.com ◇PE'Zの作品を購入されたい方はこちらまで◇ |