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TOKAI SUMMIT'09 ライブレポート

7/26 Live Report

【TOKAI SUMMIT'09】
2009.07.26(SUN)
三重県桑名市ナガシマスパーランド芝生広場特設ステージ
mihimaru GT
369
HOME MADE 家族
YA-KYIM
Spontania
twenty4-7
MEGARYU
手裏剣ジェット
九州男
カルテット
nobodyknows+
May J.
RHYMESTER
SOFFet
SEAMO

7/26 ライブレポート

 本日も開演前から雨が降ったり止んだり。けれどmihimaru GTの登場に合わせて雨が上がるというドラマ、hirokoの「いぇ〜い!みんな元気!?」という叫びと共に会場のテンションは一気にヒートアップ。「今日は一段ともっこり寄せて」といつもの挨拶で喜びを表現すると、今日がライブ初披露となるミヒマル流ロッキンチューン『アンロック』をお届け。更には鉄板ソング『気分上々↑↑』、Soffetを招いての『スキナツ』など“マチガイナイ”楽曲群で2日目のオープニングを鮮やかに彩っていく。U字工事の「ごめんねごめんね〜!」、オードリー春日の「トゥース!」でコール&レスポンスを展開し、1万人のウェーブも見事に決まって、ラストはみんなでジャンプしまくる盛り上がりっぷりは、もはやmihimaru GTにしか生み出せない光景であった。

 続いては、初日の大トリを務めたHOME MADE 家族。本日はピーカンの青空の下、とにかく会場をアゲアゲにするためのセットリストで、MICRO曰く「やる気満々」のステージを見せていく。昨夜は聴けなかった新曲『NEVER ENOUGH』に、彼らの名前と音楽を日本中に広めた『サンキュー!!』を畳み掛け、初日とはひと味違った“夏男”ライブを堪能させくれた。終盤にはみんなでタオルを振り回して、ヒップホップのイベントには珍しいサークルモッシュが続発。老若男女が入り乱れて笑い合う光景はなかなか美しい。

 「今日はJUJUがいねぇからさ、Spontania feat.TOKAI SUMMITで」と、名曲『君のすべてに』を1万人と大合唱。そして「一体感をガッチリ出して帰りたい」と、初登場となる【TOKAI SUMMIT】のステージから純然たるラッパーやパフォーマーとしての実力をエモーショナルに見せつけていく。また、スペシャルゲストとしてSotte BosseのCana(vo)やずっと一緒に曲を作りたかったというSEAMOをステージに招き、お得意のコラボレーションによるライブを展開。しかもSEAMOと作った『Be With Me』に関しては今日この場が初公開というプレミアぶりである。「命の限り君を幸せにするよ―――」そんな2組による真っ直ぐなフレーズは大きな感動を。

 暗雲立ちこめる空の下、そんなもん気にする様子もなくステージ登場から30秒足らずで1万人をハンズアップ、その手のタオルをぶんぶん振り回させたのは、MEGARYUの2人。有無も言わさずにこのテンションを生み出せる力量は大したものである。彼らのフレーズ通り、全オーディエンス、ステージ上で踊る妖艶なレゲエダンサー、そしてMEGARYU自身の“アドレナリンを全開”にする音楽がそこには流れていた。「雨雲吹き飛ばすぐらい盛り上がっていきましょうかぁ!?」「もっといける!もっといける!」「飛べ!飛べ!」と終始煽り続けるこのライブスタイルを前に盛り上がらない者などこの会場にいる訳がない。

 九州男、土砂降りの中の登場。あまりの雨の激しさにとかなりイっちゃってる発言を噛ましたりもしていたが(笑)どんなにびしょ濡れになろうが、雷がとんでもない衝撃音と共に続け様に落ちてこようが、一切動じることなく、むしろエモーショナルに「生きてるか!生きてるか!生きてるか!生きてるか!」と叫び続けるステージは、まさに圧巻。この日、九州男は誰よりも漢(おとこ)を見せた。そして彼のアクトの終了後、スピーカーからはイベント続行のアナウンスが流れ、1万人は大声で喜びを口にする訳だが、そこには九州男に対する感謝やリスペクトが入り交じっていたことは間違いなかった。

 ようやく雨も雷も収まったステージに満面の笑みで現れたのは、SEAMOやHOME MADE 家族らと共に東海ヒップホップシーンを全国区へと広めた立役者 nobodyknows+。地元での人気ぶりはやはり凄まじく、彼らがその腕を左右に振りながら歌い出しただけで悲鳴のような歓声が飛び交う。そんなみんなの想いに応えるべくエモーショナルな声、メッセージを全力で叩き付けていく彼ら。特にラストの『ココロオドル』『シアワセナラテヲタタコウ』の流れは、ハッピー過ぎてどうにかなりそうな奴をすげぇたくさん生んだ(笑)。ナガシマスパーランド芝生広場に掲げられた2万本の腕によるハンドクラップは、絶景。

 「戻ってきたぜぇ」というDJ JINの声と共に、ここ【TOKAI SUMMIT】の地で再びその姿を見せたRHYMESTER。宇多丸が自らその光る頭に水をぶっかけ、誰もが聴いたことのあるイントロダクションから『キング オブ ステージ』、そのタイトル通り決して譲れない美学を爆発させたステージで客席はもちろん、関係者スペースにいるスタッフやアーティストまでをも熱狂させる。そして「RHYMESTERは大人向け」という前フリから「イイネ!イイネ!イイネ!」と『肉体関係 part2』も惜しみなく披露。「セックス」のコール&レスポンスはあたりまえ、卑猥な言葉で会場中を埋め尽くしていく。そんな2年ぶりの復活劇を“らしく”決めた彼らは「(新曲は)SEAMOに捧げたいぐらいなんですよ」と、SEAMOがステージが上手くいかないと泣いていた時代を知る先輩だからこそ言える言葉、そして「ゼロから始めることは怖くない」というメッセージを真剣に告げ、渾身の新曲『ONCE AGAIN』を歌い始める。「風はまた吹く、気付かないなら翳しな、人差し指を―――」

 そんなRHYMESTERからの愛ある激励を受け取ったSEAMOは、波乱の【TOKAI SUMMIT'09】2daysの大トリとして登場。1曲目『ルパン・ザ・ファイヤー』から今までのどのステージよりも熱く感情的に1万人を自分のテンションへと引っ張っていく。「素晴らしい先輩に素晴らしいメッセージをもらったんで」と、その後もどんなジャンルのどんなスタイルの曲であろうと全身全霊で響かせ、自らも「すげぇ良い景色」と言ってしまうほど美しい光景を目の前に生み出してみせる。ちなみに今日の“伝説の天狗の男”は『ターミネーターのテーマ』と共に登場。せっかく雨が止んだのにその天狗の鼻の先端から液体をガンガン発射していき、やはりここでも彼は……というか、ここでは特に気合いの入ったステージを(笑)。そんな最初から最後まで振り切れた【TOKAI SUMMIT'09】のアンコールでは「続けていくことが僕のメッセージです。ありがとう」と言って『Continue』を披露。どんなことでも叶えられる魔法“それは続けていくこと”であると、この曲も今までで最もエモーショナルな声で響かせ、そのメッセージを信じてみたいと僕らに思わせるのであった。

SEAMO
Live Report:平賀哲雄
Page Design:佐藤恵
Photo: 安良城信