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TRUE ROCKS - STAY TRUE LIVE ライブレポート

風味堂×MAMALAID RAGへ
斉藤和義へ
田島貴男(ORIGINAL LOVE)へ
佐藤タイジ(THEATRE BROOK)STAY TRUE SESSIONSへ
【TRUE ROCKS
STAY TRUE LIVE】
2006.05.20(SAT)
池上本門寺
SETLIST
風味堂×MAMALAID RAG
01
.ナキムシのうた
02.クラクション・ラヴ-ONIISAN MOTTO GANBATTE
03.Last Song
04.Little Wing〜With 田中拡邦(MAMALAID RAG)
・・・Jimi Hendrix
05.朝焼け
06.恋におちたら
07.ワトスン


斉藤和義
01
.アメリカ
02.野良猫のうた
03.幸福な朝食、退屈な夕食
04.I'M YOUR MAN ・・・Richard Hell&THE VOIDOIDS
05.僕の踵はなかなか減らない
06.歌うたいのバラッド
07.ハミングバード


田島貴男
(ORIGINAL LOVE)

01.接吻
02.ティラノザウルス
03.死の誘惑のブルース
04.さよなら、ルビーチューズデイ ・・・The Rolling Stones
05.ビーマイベイビー
06.Yen
07.夜をぶっとばせ
08.或る逃避行
09.明日の神話


佐藤タイジ
(THEATRE BROOK)
STAY TRUE SESSIONS

01.It's Too Late
02.立ち止まって一服しよう
03.まばたき
04.Like a rolling stone
・・・Bob Dylan



 
 
Live Report:杉岡祐樹
 
 Levi's(R)が今春に掲げたメッセージ「STAY TRUE」を発展型として誕生させたプロジェクト「TRUE ROCKS」の、その集大成として開催されたこのイベント【TRUE ROCKS STAY TRUE LIVE】。日中はからっと晴れ上がっていたこの日も開演前、空はあいにくの雨模様となったが、会場にはレインコートを着たオーディエンスが次々と場内を埋めていった。やがてステージ上にはリーバイス製の作務衣を身に纏った池上本門寺の住職も登場し、会場から笑いの混じった歓声が上がった。

風味堂×MAMALAID RAG 画像
 
 風味堂×MAMALAID RAG
  錚々たる出演陣となったこの日のトップを飾ったのは風味堂。依然パラついていた雨に対して「雨も地球の本来の姿です。僕らも本来の音楽を奏でます!」とポジティブな言葉で会場からの歓声を受け取った彼らは、スマッシュヒットとなった『ナキムシのうた』で早速、明るく暖かいヴァイヴスを会場に、天に向かって奏で上げた。今回のイベントでは各アーティストが1曲ずつ、伝説のミュージシャンが生み出した名曲をカバーするのだが、風味堂はMAMALAID RAGの田中拡邦をギター&ボーカルとしてステージに招き、4人でジミ・ヘンドリックスの代表曲『リトル・ウィング』を披露。そこからはMAMALAID RAGのステージへと移っていくのだが、「う〜ん、雨が似合うな、MAMALAID RAG」なんてことを思っていたら、雲間から夕陽が差し込み、雨が上がっていった。風味堂とMAMALAID RAGの音楽を耳にした神様が、思わず雲を開いて覗き込んだかのような、天照大神の逸話を思わせるような天の憎い演出が、彼らのステージをより素晴らしいものにしてくれたのだった。

斉藤和義 画像
 
 斉藤和義
  さすがの大歓声を受けての登場は斉藤和義。夕暮れも落ちかけた時間帯にぴったりの、緩くもエッジの利いたグルーヴと、ちょっとしゃがれた歌声。今回の出演陣は総じて、都会的な音を出すアーティストだと思うのだが、こうして緑に囲まれたステージで聴く斉藤和義は、そのアンビバレンツがエッセンスとなって、余計に刺さってくる。トーキング・ブルース調の『幸福な朝食、退屈な夕食』を歌うその姿は、日本のボブ・ディランと呼んでも相違ないだろう。コール&レスポンスも飛び出し、徐々に盛り上がってきた会場に反比例するかのように、周囲の気温が下がり始め、夜の帳が下り始めた頃、彼の代表曲『歌うたいのバラッド』が肌に心地よい風と共に流れていく。脳に鳥肌が立っていくような感覚、という言葉で伝わるだろうか。文句なしに最高の瞬間は、会場から言葉を奪った。


田島貴男 ORIGINAL LOVE 画像
 
 田島貴男(ORIGINAL LOVE)
  斉藤和義のMCでやたらと話題に上がっていたORIGINAL LOVE 田島貴男は、大きな声援に特に応える節もなく、ふらっとステージに現れて中央に座り、おもむろにアコギを構えて「んあぁ〜まぁ〜くぅ〜〜〜・・・」だって。歌い出し一発で会場の殆どを持って行ってしまうこの実力にはとにかく脱帽です。MC中に大声で話しているオーディエンスに対し、「大丈夫ですよ、騒いでも。リラックスして」なんて言える貫禄と余裕は、自身の楽曲、そして演奏に対する自信の表れでもある。ピアノ弾き語りによるローリング・ストーンズのカバー『さよなら、ルビーチューズデイ』や『ビーマイベイビー』、エレキギターによる『Yen』『或る逃避行』と、楽器も変えながら次々とグッドフィーリングを生み出し、会場を包み込んだ田島は、岡本太郎の絵画にインスパイア(※)されて生み出されたという『明日の神話』で、最後はしんみりと幕を引いた。
佐藤タイジ 画像
 
 佐藤タイジ
  そしてこの日のトリを務める佐藤タイジ(THEATRE BROOK)STAY TRUE SESSIONSは、世界観爆発の『It's Too Late』でいきなりオーディエンスの度肝を抜いた。個人的な話をすると私は【ARABAKI ROCK FEST.06'】の2日目のトリでもステージを観賞しているのだが、最後だろうが何だろうが驚くくらいに媚びないセットで、彼らはライブを展開する。しかし楽曲の熱量がぐっと上がっていく『立ち止まって一服しよう』の後半辺りから、いつしか殆どのオーディエンスが、自然と彼らのグッドフィーリングに身体を預けていたのがその実力の表れといえるだろう。そしてこのイベントを締め括るラストソングは、ボブ・ディランの超代表曲『ライク・ア・ローリング・ストーン』。しかもジミヘンカバーバージョンというスペシャルな選曲で最後をビシっと締めてくれた佐藤タイジ(THEATRE BROOK)STAY TRUE SESSIONS。何より、イベントライブにおいて40分強の持ち時間で演奏したのが4曲ってトコが凄い。暴虐無塵のロックアーティスト・佐藤タイジのグルーヴは、確かに伝説のアーティストのソレを思わせる芯の強さを感じさせてくれた。

  記念的なニュアンスもある、スペシャルなライブゆえの豪華な出演陣、ロケーションでのイベントなど、早々にはお目にかかれない訳だが、この日に参加出来た方々は本当に幸運だ。屋外の、それも緑に囲まれた寺院の中で、いわゆるワンマンや対バンのライブとは違った形式、セットで贈る3時間弱の夢の饗宴。伝説のアーティストによる楽曲も披露され、何か非現実的な感覚に見舞われる素晴らしいこの一日は、観客の胸に深く刻まれる瞬間となったのではないだろうか。
佐藤タイジ THEATRE BROOK STAY TRUE SESSIONS 画像
 佐藤タイジ(THEATRE BROOK)STAY TRUE SESSIONS



※.岡本太郎の絵画にインスパイア・・・長く行方不明となっていた岡本太郎氏の巨大壁画『明日の神話』。2005年より修復がスタートし、2006年夏に東京・汐留の日本テレビ内日テレプラザにて世界初公開が予定されている。因みに田島貴男は、“『明日の神話』の再生を支援するプライベートな応援団”に名を連ねている。オフィシャルサイト
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