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吉井和哉 ライブレポート

   
   
吉井和哉
YOSHII BUDOKAN 2008
2008.12.28(SUN)
日本武道館
   
   
   
SETLIST:
01.ビルマニア
02.I CAN BE SHIT,MAMA
03.Do The Flipping
04.黄金バッド
05.SIDE BY SIDE
06.ルーザー
07.BLOWN UP CHILDREN
08.NAI
09.CALL ME
10.TALI
11.CREEP
12.天国旅行
13.シュレッダー
14.SNOW
15.バッカ
16.WEEKENDER

En1.崖の上のポニョ
En2.I WANT YOU I NEED YOU
En3.くちびるモーション
En4.マンチー
En5.見てないようで見てる
En6.FINAL COUNTDOWN

   
   
   
   
 
Live Report:平賀哲雄
Page Design:梅原直也
   
   
 ダチョウ倶楽部による前説「吉井さん呼びに行けよ」「なんで俺が?」「じゃあ俺が行く」「俺が行く」「お、俺が行く」「どーぞどーぞ」が綺麗に決まると(笑)しばらくして今夜の主役・吉井和哉が登場。そしてその彼を360度完全包囲するオーディエンスの歓喜の叫びが凄まじい勢いで降り注ぐ。黒いサングラス&スーツ姿で「ブドウカーン」と叫んで吉井は「流れるままに 最後は絶対そうしよう」「愛する世界に飛び込みイイ瞬間見よう」と温かさを内包しつつも猛々しく、客席をぐるりと見つめながら『ビルマニア』を歌う。バンドのテンションも非常に高く、もうオープニングからとにかく何もかもがエモーショナル。すげぇ胸を打つ曲として『ビルマニア』を響かせてみせた。サングラスを外し、ギターを抱えると、真紅に染まったステージの上で、なんと『I CAN BE SHIT,MAMA』(THE YELLOW MONKEY 6thALBUM『Sicks』収録曲)を畳み掛け、ここ武道館を痛快に踊らせてみせる。でっけぇ拍手と歓声。続く『Do The Flipping』。怪しく漂いながらすべてを飲み込もうとする音と声に誰もがその腕を振り上げ、気持ち良く狂喜乱舞していた。そして『黄金バッド』。真っ逆さまに「ダイブ!」の一言で360度完全スパーク。凄まじい抜けの良さを見せる音楽と俺たちの頭。たった4曲で1本のライブを見終えたような充実感をくれた吉井和哉に心底燃えた。

 
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 今夜最初のMCで「YOSHII BUDOKANへようこそ。12月28日、毎年恒例となって参りました。ここにいる方たちは毎年この日を空けてくれているんですよね?」との声にみんなが大声で反応すると「・・・神だ。私だ」と、若干舞い上がり気味の吉井(笑)。が、この後の彼のステージは実際に神懸かっていた。まるで吉井の感情の動きの如く、高い集中力で展開されるすべての音と光。吉井和哉を、吉井和哉より生まれし音楽を、最も鮮明に美しく映し出すために100%の精度でもって機能している。もうイチイチ吉井の声と動きが惚れ惚れするぐらい格好良く浮かび上がる。それが実に顕著だったのが、まず9曲目の『CALL ME』。まるで雨のように降りしきる光と音に包まれながら「I LOVE YOUが灰になる」とシャウトする吉井。その光景はすげぇ切なくて温かくて、現実離れした美しさを放っていた。その後、間髪入れずに畳み掛けた『TALI』のダイナミズム溢れる音と光、そして声の爆発力、「来年も良い年にしようね〜」という叫びも、涙が出るぐらいのドラマだった。

 
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 今回も洋楽のカバーを勝手な訳詞を付けて歌うコーナーへ。曲はRADIOHEADの『CREEP』。「愛してるよ 心から。僕の前から消えたエンジェル」と歌い出し「僕のいるべき場所はここじゃないんだ」で締め括るという、大胆ながらも今までのカバーに比べるとかなりシリアスで、胸に染みた。そしてすぐさまとんでもない爆音で鳴り響いたのは、まさかの『天国旅行』(『Sicks』収録曲)。とんでもなくノイジィなディストーションを響かせる吉井。血みてぇな色をした世界の中で、ミラーボールがくるくる回る武道館の中で、2008年12月28日に鳴り響いているその曲は、リアルタイムで聴いたときより生々しく、我々の心を手掴みで激しく握り締めた。嘘みたいに激しい感情がそこにさんざめいていて、涙を拭う人の姿があちらこちらに見受けられた。で、更に泣かしてくれたのが、同じくとんでもないテンションと集中力で披露された『シュレッダー』。まるで宇宙と化した空間の中で、僕らひとりひとりを星の光のひとつひとつのように見立てた世界の中で、まっすぐに綴られる彼の人生。僕らの人生。

 「5枚目のアルバムが完成しました」そしてその中から特別に『SNOW』を披露する吉井。さよならの姿は忘れないものだねと、また会いたいと、幻想的な世界に点在するリアルで僕らを魅了した。続く『バッカ』では「独り言言うよ メリークリスマス」と、なかなか幸せになれない寂しさに耐えながらも、今笑顔でここにいる奴らに向かって彼は歌う。そしてそんな愛すべき仲間たちと「盛り上がるぞぉ!」と叫んで走り回りながら、握手とかしちゃったりしながら、曲は『WEEKENDER』へ。「今年もみんなおつかれさま!」と年末のご挨拶をこの上なく感動的に響かせて、今日これまでで一番高いテンションでの一体感を生み出す。「We're Reborn On Weekends!」とみんなで叫べるだけ叫び倒す、この年末。最高。

 金髪ロン毛にボンベ。あれはポニョに出てたアイツじゃねーか!? 吉井和哉のコスプレ姿を見れる日がやってくるとは。で、その姿のままで「スペシャルゲストのフジモトです。今年最も人気をかっさらったポニョのフジモトです!会場のお子様が喜んでおります」と言って、まさかの『崖の上のポニョ』披露。しかもエマもそれに便乗して「ポーニョポニョ♪」と笑顔で歌い「僕、イエモン」なんていうアドリブまで咬まして。ある意味、今日一番盛り上がった曲となった。「つーか、昔の俺じゃん、これ。フツーに」と大分長いインターバルを設けてのノリツッコミをする吉井さん(笑)。そして「昔のギタリストと昔の俺でやります」と『見てないようで見てる』(『Sicks』収録曲)を、昔のまんまのアバンギャルドっぷりで「君たちに遭うために生まれてきたのさ」と、大いに我々を狂乱させる。で、オーラスはやっぱりこの曲、また新しい自分に会うための、新しい旅立ちのための『FINAL COUNTDOWN』!吉井は来年リリースのアルバムが信じられないような作品になっていると、間奏で示唆。それに興奮するみんなに最後の最後まで最高の夜を、年の終わりに堪能させてくれた。
   
吉井和哉 OFFICIAL SITE  
 
http://www.yoshiikazuya.com/

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