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『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』

『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』

サカナクション

発売日:2011.07.20
Victor Entertainment
VICL-36645
\1,200(tax in)

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『世界を変えようとする者のエモーションを感じたせいです。』

 久々にYouTubeで『アルクアラウンド』のPVを観ていたら、再生回数が350万を超えていて驚いた。また、その楽曲と映像の革新的でありながら激キャッチーな仕上がりに改めて唸り、ここから始まった2010年のサカナクション(アルバム『kikUUiki』とそのツアー〜シングル『アイデンティティ』〜数々の夏フェス〜初の日本武道館など)を振り返って感動。彼らが公言通り日本のシーンを救ってしまうのではないかと思わせる迫力がそこにはあった。

 そして2011年。3.11という未曾有の危機に見舞われても、坂本九『上を向いて歩こう』の大合唱をツイッター上でファンと繰り広げたり、NHK「トップランナー」でそれまで語ることのなかった山口一郎(vo)の内情をさらけ出したり、Zeppツアーでは「頑張って生きていくしかない」と背中を押したりと、彼らの言動のすべてはニュースとなっているが、楽曲面においては2010年ほどの衝撃を少なくとも自分は受けていない。

 『『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』』もこれまでのシングル同様、アートミュージックとエンタテインメントミュージックの間を突いたナンバーであることに違いはないし、タイトルも「○○○なのは、バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」的な使い方をしてロックリスナーの間ではちょっとした流行語になりつつあるし、ニュース性も抜群。……だったら良いじゃん、と自分でも今ちょっと思ってしまったが、今作には多くのロックリスナーの大好物であるエモーションや爆発力が足りない。

 サカナクションは元々芸術的だし、オシャレだ。それでも何故か涙が出てしまう。山口氏がかつて使っていた言葉を借りれば、その「もう一次元」がこのバンドの最大の魅力と感じていた者からすると『『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』』にはそこへ辿り着く為のもう一押しを求めてしまう。無論、全方位できるシングルを打ち出し続けるなんて無理な話だ。でも求めてしまう。あの日、それを求めたくなるだけの旋律を、本気で世界を変えようとする者のエモーションを感じたせいです。(REVIEW:平賀哲雄)

01.『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』
02.years
03.ライトダンス YSST Remix 2011(remixed by Yoshinori Sunahara)

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