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ULTRA BLUE

ULTRA BLUE

宇多田ヒカル

発売日:2006.06.14
TOSHIBA EMI
TOCT-26067
\3,059(tax in)

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 宇多田ヒカルのデビュー当時を思い出してほしい。彼女は『Automatic』でデビューを飾るやいなや一気に大ブレイクを果たし、それから三ヶ月後にリリースされたファーストアルバム『First Love』はもはや誰も肩を並べることの出来ない天文的数字と二十世紀最後の金字塔を打ち立てた。何より凄いのは、そこまでの記録が、それまで取りざたされていた「ヒットの法則」やら「売れセン」とは何ら関係のないところで刻まれたということ。まださほど日本には浸透していなかったジャンルとスタイルを用い、マネしたくても出来ない音楽を生みだし、それを日本最大の大衆歌にしてしまった彼女のそれは、この先いつまでも語り継がれていくであろう伝説である。

 あれから彼女は3枚のアルバムをリリース。いずれも300万枚を超える大ヒット。その後海外進出。本人的にはアメリカではアンダーグラウンドな音楽活動を行っていこうと思っていたようだが、日本のメディアはビルボード上位に入ることを過剰に期待させる煽りを行った。その頃から「宇多田ヒカルは変わってしまった」「宇多田ヒカルの音楽は難しい、大衆的ではない」的な印象を持つようになった人は決して少なくないだろう。が、思えば彼女はデビュー当時から普遍性を求めたアーティストでもなければ、大衆に媚びを売るような作品を作ってはいなかった。そういう意味では彼女のスタイルは今も昔も変わらない。

 随分と長い前振りになってしまったが、今作『ULTRA BLUE』は今述べたことを再確認させる、彼女にしか作り得ない実にセンセーショナルな作品である。この作品に過去の焼き増し的要素は一切ない。最近はアーティストまでもがよく口するようになった「マーケティング」の結果を考慮したような匂いもない。すべてが新しく、刺激的。でも極上のポップセンスは霞まず。音楽をアーティスティックなものとして真剣に磨き上げること、リスナーの耳と心が自然と喜ぶキャッチーなものにすること、その両方を凄まじい許容で持って引き受けている。これまでの彼女の作品同様、こんなアルバムは宇多田ヒカル以外に作り得ない。(REVIEW:平賀哲雄)

01.This Is Love
02.Keep Tryin'
03.BLUE
04.日曜の朝
05.Making Love
06.誰かの願いが叶うころ
07.COLORS
08.One Night Magic feat.Yamada Masashi
09.海路
10.WINGS
11.Be My Last
12.Eclipse(interlude)
13.Passion

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