2003.6
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「赤熱演舞」:live CD
KICS-1021
03.6.25release



「白光乱舞」:live DVD
KIBM46
03.6.25release


陰陽座
 実力派ジャパニーズ・ヘヴィ・メタル・バンド:陰陽座、初のライブ・アルバム&DVD!!

 インディーズ時代に「百鬼降臨伝」なるライブ・ビデオをリリースして以来、初となるライブ作品のリリース。CD盤である「赤熱演舞」とDVD盤である「白光乱舞」、当然ながら全く同じ内容にするわけもなく収録曲が大幅に異なっている。CD盤には14曲,DVD盤には13曲が収録されているが、そのうちダブっている曲は新作のオープニングを飾る組曲「焔之鳥」〜「鳳翼天翔」と「煌」,「火車の轍」,「舞いあがる」,「羅刹」,「月に叢雲花に風」だけなので、その他半分以上の曲がどちらか一方でしか聴けないことになっている。
 陰陽座のライブへ2回以上足を運んだことのなる方ならご存じかと思うが、彼らのライブはインディーズ時代の2枚のアルバムやシングルのB面曲を含めすべての作品からツアー毎に違うセット・リストを組んでいるので、この両作品も共に最新作「鳳翼麟瞳」の曲中心ではなくベスト的選曲。インディー時代の楽曲にも絶対の自信を持っているのが分かる選曲だが、実際にこうやって並べて聴いても楽曲のクオリティーの大差は殆ど感じられないのでメジャー・デビュー後の作品にしか触れたことのないファンも本作でインディー時代の音を体験するのも良いだろう。(特にシンフォニックなツー・バス疾走チューン「陰陽師」(CD盤に収録)はメロスピ・ファン必聴!)

 時間さえあればツアーをしているようなイメージのある(!?)陰陽座だが、それだけにプレイは非常に安定している。特に瞬火と斗羅によるリズム隊はライブならではのグルーブ感を生みだし、生々しいエッヂの効いたもギターもいかにも“メタル・ライブ”的なラフさがあるので当然スタジオ盤とはひと味違うサウンドを味わえる。ただ、オーディエンスの声が必要最低限に絞られてしまっている点やユニークなMCが殆どカットされているせいか、実際のライブでの会場の熱気やバンドのエネルギーがディフォルメされてしまっているのが残念だ。生で彼らのライブを観たことのある方がこの両作品で同じぐらいの感動をもう一度味わえるかと言えば、それは当然“生”には勝てないわけであり、実際のライブで得られるエネルギーよりも当然劣ってしまう。しかし、これは同時に陰陽座の実際のライブがいかに凄いかということを証明する事であって、逆を言えばこの作品で十分に楽しめれば生のライブはこれよりも遙かに楽しめることになる。“陰陽座がどんなライブをやるの知りたい”という方は当然映像もあるDVDをお薦めするが、このDVDには特典としてメンバーのバック・ステージでの姿やリハーサルの風景(全員スッピン!当然黒猫以外はね/笑)、メンバー自信がステージ上から撮ったバンドとオーディエンスのやりとりなども収められているので熱心なファンならずとも楽しめるでしょう!

 ライブ・バンドとしての実力を十分に伝える本作はどちらかと言えばサウンドを重要視するメタル・ファン向けだが、インディー時代の作品の魅力をアピールするベスト盤としての役割をも果たすので、陰陽座に元々興味があった方にも、これを期に聴いてみたいという方にもお奨め出来る価値とクオリティーを備えている。 最後にもう一度言わせてもらうと、彼らのライブはヴィジュアル的にもサウンド的にもほんとに楽しめるエンターテイメントなので本作に触れて少しでも興味を持った方は是非ライブへ行きましょう!!



「LABYRINTH」
LABYRINTH

KICP-932
03.6.25release

 RHAPSODYと肩を並べるイタリアン・メロディック・スピード・メタル・バンドのニュー・アルバム!!

 ファンならば既にご存じの通りメイン・ソング・ライター:オラフ・トーセンが抜けて初のアルバムである本作は、バンド名をタイトリングしメンバー名もイングリッシュ・ネームから本名(?)を名乗り、表面的にも内容的にも非常に気合いの入った作品となった! サウンド的にはヘヴィ&プログレッシブでメロディーのフックに乏しかった前作「SONS OF THUNDER」よりもメロディーはキャッチーだし楽曲展開も前作の延長線上のプログレッシブな要素を要所に残しつつも、複雑すぎず分かりやすい。今までのサウンドを総括しながらも正にファンの望むLABYRINTH像に近いものとなったアルバムだ。

 本作の第一印象としては、あっさり風味のメロディー(特にイントロやサビ)が耳障りが良すぎて、「良質なアルバムではあるけれども、やはりオラフの抜けた穴は小さくはないな・・・」的なものだったが、これが何度か聴くにつれて印象はどんどん変わっていった。
 「Moolight」,「Save Me」程に周囲の曲よりも頭ヒトツ飛び出た曲は一聴目ではつかめなかったが、地味な(苦笑)イントロながらロブ(ロベルト)の素晴らしいハイトーンが冴えるスピード・メタル・チューン「The Prophet」、高揚感のあるメロディーがドラマティックなスピード・メタル・チューンにのる「Just Soldier」、ツイン・リードの印象的なメロディーから期待の高まるキャッチーなアップ・テンポ・チューン「Slave To The Night」・・・を筆頭に全ての曲が佳曲だし、ヘヴィなギター・リフのAメロからサビに掛けて次第に疾走度を増す「Terzinato」や「またテクノ路線か?」と一瞬ヒヤッとさせられるイントロからスピード・チューンへ発展する「Synthetic Paradise」は叙情的な展開をも内応したキラー・チューンで「Moolight」,「Save Me」的な魅力を持っている!
 逆に一聴して虜になってしまった「Neverending Rest」は情感たっぷりのロブの歌も素晴らしいが、叙情的なピアノのアルペジオも印象的で非常に美しい。そのキーボードの使い方も全体的にバラエティーに富んだ使い方をしているのも本作の特徴だろう。

 突出した楽曲を第一聴目では発見出来なかったという事は、数回聴くうちに全ての楽曲の水準が高かったという事実につながる正に力作の名に相応しい粒ぞろいのアルバムに仕上がった! オラフが居なくても十分にドラマティックで叙情的なメロディック・スピード・メタルの一級品を創り上げられる底力を見事に実証した気合いの入った秀作。



「LIVING IN THE LIGHT」
RAMOS

MICP-10376
03.6.21release
 THE STORM、TWO FIRE、HARDLINE等で活躍するジョシュ・ラモスのソロ・プロジェクト!!

 現代メロディアス・ハード・ファンにはお馴染みのギタリスト:ジョシュ・ラモスの初のソロとなる本作は、“ギタリストのギター・ソロ・アルバム”としてではなくファンの期待通りの“ギタリストが中心となった極上メロディアス・ハード・アルバム”に仕上がっている!シンガーはマーク・ウェイツなる人物で、80年代はLAメタル・バンドに参加しYngwieバンドのシンガー候補にまでなった実力者。若干ハスキーがかった伸びやかな彼の声は、サウンドに良くマッチしており良質な楽曲を高レベルで披露してくれている。

 今までのジョシュ・ラモスのイメージはどちらかというとメイン・コンポーサーというよりも優秀なシンガーをバック・アップしてきた“脇役”的なものだったが、本作を聴けば彼がいかに優秀なソング・ライターだというのが分かる。もちろんギター・プレイのセンスも相変わらず良いが、ずば抜けた楽曲のクオリティーの高さがギタリスト=ジョシュ・ラモスのイメージを逆に薄めている(笑)。

 ソング・ライティングも抜群ながらケリー・ハンセンの手も借りたアレンジもこれまた素晴らしく、特に全面的にフィーチャーされたピアノ系Keyのトーンと程良いディストーション・ギターの相性の良さは惚れ惚れする。哀愁メロ系から爽快メロディアス・アメリカン・ハード、ビッグなコーラスを取り入れた感動的なバラード、とこの手のリスナーの心を刺激する要素全てが詰まった収録曲の多彩さもアルバムを最後まで飽きさせずに聴かせるのに効果的だ!

 昨今のメロディアス系バンドには付き物だが、本作でも楽曲の持つ魅力を伝え切れていないサウンド・プロダクションが唯一残念・・・・もう覚悟してますよね(笑) とにかく全てのメロディアスなハードロック/ロックが好きなファンならば必聴の秀作!!ジョシュ・ラモスの名前をみて購入しようかどうしようか迷っている方は絶対に買うべし!



「ARACHNOPHOBIAC」
MICHAEL SCHENKER GROUP

MICP-10372
03.6.21release
 “神”技叙情ギター&キャッチーなメロディーをいくらか取り戻したマイケル・シェンカーの新作!!

 相変わらずよろしくない噂の絶えない“神”の新作は、前作同様ハスキー・ヴォイスを持つシンガー:クリス・ローガンが歌うブルージーな楽曲が多いものの、なかなかキャッチーなメロディーの目立った作品に仕上がっている。“キャッチー”と言うと、やはり「Cry For The Nation」をはじめ往年の名曲程のものを期待したいところだが、そこは土臭いというか地味な印象を与えるクリス・ローガンのヴォーカルなので華やかさは希薄。しかしながら、ギター・ソロになるとシェンカー節バリバリの良く練られたメロディアスでエモーショナル・プレイを披露しており、ファンにはやはりこのソロだけでも価値のあるものなのだろう。ギター・リフの持つフックもここ数作ではトップ・レベルだ!

 ブルージーでミドル・テンポの楽曲が目立つ中、「Illusion」,「Over Now」,「Break The Cycle」,「Alive」,「Fatal Strike」は歌メロ、ギター・ソロ両方をとってみてもひときわ輝いている。泣きのギターからテンポ・アップし高揚感のあるサビが堪らない「Illusion」は特に素晴らしい仕上がりを見せている。

 クリス・ローガンの歌うメロディー・ラインがグッと魅力的にキャッチーなった本作はギター・ソロのみならず、楽曲的に見てもなかなか聴き応えのあるものが揃っているのでしばらくマイケル・シェンカーをチェックしていなかった方も聴いてみてはいかがでしょうか!?


「JLT」
JOE LYNN TURNER

PCCY-01651
03.6.4release
 実力派ソウルフル・シンガー:ジョー・リン・ターナーの2年ぶりのニュー・ソロ・アルバム!!

 ここ数作ジョーの作品には密接に関わってきた日本人ギタリスト:梶山章は本作には参加していないが、元SAVATAGE〜MEGADETHのアル・ピトレリ、SAVATAGEのクリス・キャファリー、元RAINBOWのポール・スミス、ジョン・オライリーをはじめとする実力派ミュージシャン達がバック・アップしている。HUGHES/TURNER PROJECTの成功もあるせいか、サウンドはグレン・ヒューズの先月リリースしたアルバム同様70'Sハード・ロック風の曲調も目立つが、基本的にはジョーのソウルフルな歌を中心とする“歌もの”系の楽曲でバラエティーも豊かだ。
 DEEP PURPLE系のノリの良い「In Cold Blood」,「Drivin' With My Eyes Closed」、デヴィッド・カヴァーデイルが歌ってもおかしくないブルージーなハードロック・チューン「Jump Start」,「Cryin' Out Loud」なんかは前数作でも聴けたタイプで安定したクオリティーを持っている。逆に、目がさめそうな美しいピアノのアルペジオに続いてもの悲しいメロディーをソウルフルにしっとりと歌い上げる極上バラード「Love Don't Live Here」(この曲はホントに素晴らしい!)やA.O.Rテイストの「Excess」、80'Sロック風の佳曲「Fantasize」などはここ最近のソロ・アルバムでは聴くことのなかったタイプの楽曲で新鮮みを感じつつ、やはりこういった曲を歌わせてもジョーの声は冴える。

 ジョーの歌うハードロックももちろん悪いわけではないし現に本作も安定したクオリティーを保持しているが、次回作では是非1stソロ「RESCUE YOU」系のポップなロック・アルバムを!・・・なんて贅沢ですよね(苦笑)。



「OCEAN'S HEART」
DREAM TALE

MICP-10374
03.6.21release
 フィンランド産メロディック・スピード・メタル・バンドのホープ、待望の2nd!!

 ポストSONATA ARCTICAとしてメロスピ・マニアの間で話題となったデビュー作「BEYOND REALITY」から約一年を経てリリースされた本作では、問題視されていたシンガーを変え(ベーシストもチェンジ)、ストーリー・アルバムにも挑戦している。サウンドは前作で聴かれたものの同一線上にあるが、若干洗練された印象があり、確実な成長の跡が見られるアルバムとなった。

 “ポストSONATA ARCTICA”らしい北欧独特の透明度を持ったメロディックなスピード・メタル・サウンドは前作を気に入ったリスナーであれば誰しも納得の出来だが、ストーリー・アルバムとしてのドラマティックな描写も本作の聴き所。ナレーションの導入や前作でも見られたデス・ヴォイスや女性シンガーの導入を効果的に使うなど表現力の幅を広げた事は本作を聴き応えのある作品に仕上げている。 楽曲的にみても「Chosen One」をはじめとしたスピード・チューンは魅力的だし、キャッチーなメロディーを持った「Angel's Eye」,「Fools Gold」、女性シンガーのコーラスが効果的なパワー・バラード「If You Will Go」などは特に良い仕上がりだ。

 ただ、その反面今後の課題が数点。まずシンガー交代効果が期待していたほどではないのが残念。線が細く独特な節回しのニュー・シンガーの声質(中低音部ではそうでもないのだが)はハッキリ言って好き嫌いが分かれるもので、マニア向けメロスピ・バンドの域を脱せていない。僕もこのシンガーの無機質な声は正直言ってあまり好みではなく、本作を繰り返し聴いていて耳に馴染んだ4度目ぐらいにようやく楽曲/メロディーの良さが伝わってきた。楽曲は洗練度を上げ、クオリティー的にみても十分にマニア向け以上のものを持っているだけにこの問題は大きい。
 表現力に乏しいギター・ソロのフレーズにももうちょっと魅力が欲しいし、収録曲数も日本盤ボーナス1曲含め計14曲で、もうちょっと楽曲を絞ってアルバムの後半まで緊張感が持続させられれば更なる飛躍に繋がるはずだ。(楽曲が良いだけに喝も厳しめに!)

 「良いシンガーを使えば何段もランク・アップ出来るのに・・・」と思いつつも、楽曲のクオリティーは高いので素直に楽しめてしまう秀作の本作は、ドラマティックでメロディアスな北欧メロディック・スピード・メタルが好きな方なら間違いなく気に入るでしょう!! ボーナス・トラックの後にシークレット・トラックとしてふざけたトーク(?)が入っているが、フィンランド人はこの手のジョークが好きなのか?


「FEEDING THE FLAMES」
BURNING POINT

TKCS-85069
03.6.25release
 フィンランド産、ネオ・クラシカル・メロパワ・バンドのデビュー作!!

 「フィンランド産、ネオ・クラシカル・・・」とあると、今ではすっかり「あぁ、またSTATOVARIUSやSONATA ARCTICA系か」という感があるが、このBURNING POINTのサウンドはそれとは若干異なる。サウンドは最近のメロスピやメロパワ系の新人バンドらよりもネオ・クラシカルな速弾きを連発するギターを前面に押し出し、いわゆる様式美的要素の強いパワー・メタルを披露している。このBURNING POINTが他バンドとの差別化を計るのに成功している点として、やはりシンガーの存在が大きいだろう。MANOWARのエリック・アダムス・・・というとちょっと大袈裟だが、骨太で男気溢れる(?)太い声質で中低音からハイトーンまでも難なく披露しておりなかなかのものだ。(80年代のマイク・バーニー系のアルバムで歌っていそうな声質!?)

 所々にぎこちなさを微妙に残しながらもソング・ライティングはなかなか安定しており、最初の数曲を気に入れば最後まで同じテンションで聴き薦められる。ネオ・クラシカルなフレーズをキメまくるギターをはじめ、バックの楽器隊も安定感のあるプレイで危うさを微塵も感じさせない所は特筆すべきだろう! 疾走系の「Into The Fire」から三連の「Voice From The Past」、ドラマティックなサビ・メロが印象的な「All The Madness」と楽曲の幅も割と広い。

 もちろん本作の方がずっとマニア向けだが、AT VANCE何かのネオ・クラシカル・メタルが好きな方なら聴いてみるては!



「ODIN」
WIZARD

TKCS-85065
03.6.25release
 ジャーマン正統派パワー・メタル・バンドの日本デビュー作!!

 「あのMANOWARもビックリの燃え滾るメタル魂・・・」的な宣伝文句が付けられているが、良く理解できる(笑)。5thアルバムにして日本デビューを飾った本作は、突如入るコーラスから疾走を始める瞬間、思わず「オッー」という声をあげてしまいそうな位クールなイントロを持ったオープニング・チューン「The Prophecy」から汗ばんだ筋肉質の太い腕を振り上げながら叫びそうなサビの「Ultimate War」まで純度100%の熱〜いヘヴィ・メタルがを繰り広げている。そのサウンドはドイツのMANOWARと言っても過言ではなく、エリック・アダムスを意識したシンガーがジャーマン・メタル型疾走チューンからミドル・テンポのメタル・チューンまでを熱唱しており楽曲のクオリティーもなかなかのものだ。

 要所要所でB級メタル特有の垢抜けない楽曲展開を見せるが、特にヴォーカル・ラインなんて「なんで今まで日本デビューがなかったの?」と思わせるぐらいのクオリティーは持っている。MANOWAR同様、メロディーがしっかりしており、シンガーの歌唱も強力なのでそう思わせるのだろう!

 正規盤ではビデオ・クリップも見られるという「Betrayer」等の疾走チューンはあくまでもジャーマン・メタル的でBLIND GURDIANの初期を彷彿とさせる瞬間もありなかなかのものだが、エリック・アダムス風の「Kill!」が印象的なキャッチーな「Dead Hope」をはじめとするミドル・テンポのメタル・チューンもこれがまた魅力的なものが揃っている。

 バンドの中心人物やソングライターが誰かという詳細は分からないが、ギタリストの弾くリフやソロ、楽曲の展開の仕方に「なんでそうなるの?」といった疑問を時折感じさえ残念で仕方ないが、魅力的なヴォーカル・ラインを活かしたアレンジ次第でまだまだランク・アップが出来る可能性のあるバンドなので今後も注目だ。
 MANOWARサウンドの上澄みの部分(美しいバラードがあったりとかの深い部分までは網羅していない)や、GRAVE DIGGERなどの熱いメタル・ファンは聴いて損のないクオリティーは持っているので是非どうぞ!!


「DOUBLE LIVE ANNIHILATION」
ANNIHILATOR

MICP-90011
03.6.21release
 カナダ産、技巧派パワー/スラッシュ・メタル・バンドの2枚組ライブ・アルバム!!

 LOUDNESSのサポート・アクトとして廻ったジャパン・ツアーも好評だったANNIHILATORの最新スタジオ・アルバム「WAKING THE FURY」のヨーロッパ・ツアー時の19曲のライブ・トラックと、「The Blackest Day」と「Fisco」('95年live in JAPAN時)のライブ映像を収めたエンハンスド2枚組のCD。元よりテクニカルだとか技巧派という冠のつくパワフルなヘヴィ・メタルを聴かせ、中心人物のジェフ・ウォーターズが完璧主義者(!?)で各メンバーに対する技量にうるさいだけあり彼らのプレイは完璧そのもの。本作でもこれがしっかりと反映され、非常にクオリティーの高いパフォーマンスを収めている。特に“元OVERKILLのギタリスト”という経歴を持つシンガー:ジョー・カミューの歌唱は素晴らしく、自分の参加した2作品以外の楽曲も難なく見事なまでに自分のものにして歌いこなしているのは特筆すべき点。

 1stから最新作までの美味しい所を掻い摘んだような選曲は、昔からのファンを喜ばせるでしょう!特に「Never,Neverland」,「Alison Hell」,「I Am In Command」,「Phantasmagoria」,「Crystal Ann」の初期の名曲を収めたDISC2は圧巻! 個人的には名作「SET THE WORLD ON FIRE」からの曲がタイトル・チューンだけだというのが非常に残念。確かにあの作品だけカラーが異なってはいる(でも、一番売れているはず!)が、ジョーが歌えばスタジオ盤よりもANNIHILATORらしいアグレッシブでテクニカルなチューンになってカッコ良いと思うのに・・・あのアルバムってコアなファンからは受けが悪いのかな?


「鳳翼天翔」
陰陽座

KICM-1073
03.6.4release
4曲入りMAXI single
 日本のメジャー・シーンで大健闘中の実力派メタル・バンド、AL「鳳翼麟瞳」からの第二弾シングル!

 既にリリースとなっている本4曲入りマキシ・シングル(うち2曲はカラオケ)はオリコン初登場69位を飾った。関西地区ではチョットばかり有名な(?)実力派シンガー:池田綾子の1つ上位だ。リード・トラックの「鳳翼天翔」はJUDAS PRIESTばりのギター・リフが印象的な陰陽座らしいメロディアスなメタル・チューンだが、ヘヴィ・メタルが、しかもシングルでオリコン・チャートに登場するなんていうのはいつ以来だろうか?名実共にリスナーから正当な評価を受けている証拠だ。

 テレビ朝日「ワールドプロレスリング」のファイティング・ミュージックとしてお茶の間で親しまれている(?)この「鳳翼天翔」はアルバムではインスト序曲「焔之鳥」と対を成しているが本作では本編のみ収録。
 新曲のカップリング「梧桐の丘」は今までにないタイプのしっとりとしたアダルティーな雰囲気を持ったこれまた素晴らしい楽曲! ここではディストーション・ギターは一切無くクリーン・トーンのカッティングがジャジーなベース・ラインにのり、黒猫がやさしく切ないメロディーを歌い上げるというサスペンス・ドラマのエンディング・ロールで掛かっていそうな曲だ。メタル・チューンではないが陰陽座の音楽性の幅をまたヒトツ広げるのに成功したこの曲で本シングルの存在価値がある。
 両曲とも最後は「舞い上がれ〜」と同じ歌詞,(ほとんど)同じメロディーで締めくくられているのには意図があるのだろう、瞬火氏の事だから・・・。

 単なるアルバムからのシングル・カットに終わらせず、作品ひとつひとつに明確な意味と価値を持たせるという陰陽座の信念が本作でも見られる。6.25にリリースされるライブCD及びライブDVDにも個々に異なった意味合いを持たせた充実した作品に仕上がっているので、そちらもお楽しみに!


「PREDATOR OF THE EMPIRE」
STEEL ATTACK

KICP-937
03.6.4release
 輸入盤市場をにぎわせていたスウェーデン産パワー・メタル・バンドの日本デビュー作!!

 トリビュート作品や輸入盤店をこまめにチェックしているマニアの間では既にお馴染みのSTEEL ATTACK、シンガー兼ベーシストのスティーブ・スティールとドラマーの脱退により本作からニュー・シンガー&リズム隊の計3人を新たに迎えている。サウンドはいわゆるメロディック・パワー・メタルに傾倒するものでツイン・ギターのハモリをフィーチャーした疾走チューンもあるが、昨今に多いHELLOWEENやSONATA ARCTICAのフォロワー的なバンドではなく、印象的なギター・リフの上にメロディアスなヴォーカル・ラインと男気溢れた(!?)コーラスが入ってくるという80'Sの正統派ヘヴィ・メタルのエッセンスを色濃く持っているので現在のシーンでは逆に新鮮に感じたりもする。

 ロニー・ジェイムス・ディオ・・・というよりはその影響を受けたマルコ・ヒエタラ(TAROT〜SINERGY〜NIGHTWISH)似の、なかなかの実力を持ち合わせたニュー・シンガーの貢献度は大きく、ジャーマン・メタル系疾走チューンの「Predator Of The Empire」,「The Darkness」,「The Holy Sign」もさることながら、キャッチーで叙情的なメロディーを持ったミドル・チューン「Cursed Land」,「Point Of No Return」,「Heavy Metal God」,「Arise」などの楽曲でその伸びやかな声質は特に映える。個人的には楽曲的に見ても後者の様な正統派メタル・チューンの方に魅力を感じ、むしろ疾走チューンではもう少し頑張ってもらいたいという感は否めない。アルバムの前半のテンションが最後まで続かないのも汚点だが、曲作りのセンスは確かなものなので今後大きなバンドへ成長する可能性も充分あると思う。

 アートワークのセンスが骨太さを象徴しつつも逆にマイナスなイメージを持たせてしまいそうで残念だが、中身の方は“捨て曲なし”まで言わずともメロディアスで骨太で良質なヘヴィ・メタル・チューンをたっぷりと聴かせてくれているので機会があったら是非お試しを。


「ORDER OF THE ILLUMINATI」
AGENT STEEL

KICP-934
03.6.4release
 カリフォルニア産スピード/スラッシュ・メタル・バンドの復活第二弾アルバム!!

 80年代後半に彗星の如く表れ彗星の如く消え去った(笑)AGENT STEELは、当時スラッシュ・メタルのマニアの間で熱い支持を受けていたバンドだ。そんな彼らが再結成ブームにのり(?)'99年のAL「OMEGA CONSPIRACYで」再結成し、マニアの注目を集めた。

 本作のサウンドはスラッシュ・メタル的なギター・リフで疾走をしていながらも、ヴォーカルはいわゆるディストーション・ヴォイスではなくジェフ・テイト系のハイトーン・シンガーが浮遊感のあるメロディーを歌っているので、典型的なスラッシュ・メタルとは言い難い。楽曲もドラマティックな展開があったり、アラビアン音階を取り入れたり(80'Sスラッシュ・バンドに良く聴かれるパターンだが)と結構バラエティー豊かだ。本作を現代の若いファンが聴いてどう感じるか分からないが、以外と新鮮でクールに聞こえたりするかもしれない・・・

 当時のMETAL CHURCHやANTHRAX系の80'Sのアメリカ産スラッシュ・パワー・メタルを本作でも全開に聴かせてくれているのでその手のファンは期待通りに大喜びするサウンドだ。最近系のスピード・メタルとは全く違うのでお間違えのないように!


「赤熱演舞」:live CD
KICS-1021


「白光乱舞」:live DVD
KIBM46


「LABYRINTH」
KICP-932
03.6.25release

陰陽座
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LABYRINTH
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「THE SEVENTH SIGN」
SECTION A

MICP-10375
03.6.21release
 デンマーク出身のテクニカル・ギタリスト:トーベン・エネヴォルセン率いるプログレッシブ・メタル・プロジェクトのデビュー作!!

 難病ALSと闘うギタリスト:ジェイソン・ベッカーのトリビュート・アルバム「WARMTH IN THE WILDERNESS」でも名を連ねていたトーベン・エネヴォルセンが、元LIONS SHAREのシンガー:アンディ・エングベルグとドイツ産人気プログレッシブ・メタル・バンドVANDEN PLASのドラマー:アンドレアス・リルを迎え制作した本作は、テクニカルなギター・プレイを大フィーチャーしたプログレッシブ・メタル・アルバムに仕上がっている。個人的に結構好きだったLIONS SHAREのアンディだが、相変わらず伸びやかで表現豊かな歌を披露しており本作を単なるギター・キッズ向けのアルバムに終わらせていないのは彼の貢献が大きい。

 トーベンのギターはフュージョン風のメロディーを奏でる合間にマシンガン・ピッキングでスケールを駆け上がっていくというフレーズがパターン化していてハッキリ言って表現力に欠けており速弾きパートが時折耳障りに思えてしまう事もあるが、しっかりとした実力派なので不安定さはない。ギター・フレーズよりもむしろ楽曲そのものを楽しんだ方が個人的には良いと思う。特にアルバム中、要所要所で聴かれるヘヴィでメタリックなパートから突如Keyの叙情フレーズへ流れる展開はなかなか魅力的で、ツー・バスをフィーチャーした割とストレートな疾走メタル・チューン「RIOT」よりも叙情的な「The Man In The Mirror」やDREAM THEATER系の「Killing Fields」なんかの方が聴き応えがある。

 テクニカル・メタル風のユニゾンからクリーン・アルペジオへ流れ、それがやがてメロディック・スピード・メタル風のサビへと展開していく「Into The Fire」はアルバム中異色な存在ながらも、なかなか魅力的だ!この方向に絞ってアルバムを作れば良いのにね!元DREAM THEATERのKey:デレク・シェリニアンが2曲でソロ・パートにのみ参加。



「SWAMPSONG」
KALMAH

KICP-933
03.6.4release
 高品質メロディック・デス・メタル・バンドのサード・アルバム!!

 メロ・デスのコアなファンの間ではデビュー作「SWAMPLORD」、2nd「THEY WILL RETURN」の両作品とも好評価を得ることが出来、安定したファン層を開拓してきたKALMAHの新作は、相変わらずクオリティーの高い楽曲を収録しているが本作はそれだけではない。成長の跡がしっかりと見られ、先陣組のIN FLAMESやDARK TRANQUILITYへ続けとばかりに新たな要素を加味したサウンドづくりに挑戦している。といっても上記2バンド程の大げさな変化ではなく、あくまでも過去2作品を踏襲した上での新たな要素の加味なのでこれまで彼らの作品を楽しんできた方は全く心配するものではないので、ご安心を!

 コッコ兄弟によるツイン・ギターは相変わらずアグレッシブかつメランコリックで、サウンドの中心はこのメロディアスなギター・リフが中心となっているのは変わらないが、例えば現在のSOILWORKを彷彿とさせるキーボード・サウンドをフィーチャーしサビではディストーション・ヴォイスながらもクワイア的な唱法で歌い上げている「The Third,The Magical」〜「Bird Of Ill Omen」(2曲はつながって組曲風になっている)は、凄く実験的だ。全く異なった種の楽曲にするのではなくあくまでKALMAH流でありしかも質の高いメロデス・チューンに仕上げている点は、ソング・ライティングに定評のある彼らだけの事はある。彼らの関わるもう一つのプロジェクト:ETERNAL TEARS OF SORROWのサウンドの要素も取り入れたゴシック的なヴォーカル・ラインとピアノの使い方が印象的な「Moon Of My Nights」も非常に興味深い!

 これまでのファンはもちろん気に入るだろうし、新たなファンを獲得するのに十分な充実度と聞き応えのある本作でKALMAHは確実に飛躍を遂げた!サウンドのクオリティーの高さとは裏腹に何故か地味な知名度も同時に飛躍することを期待したい。


「MY PASSION//YOUR PAIN」
CALLENISH CIRCLE

TKCS-85064
03.6.25release
 オランダ産メロディック・デスラッシュ・バンドの4thアルバムにして日本デビュー作!!

 結成して既に10年以上経つというこのバンドはオランダというこの手のバンドには馴染みの薄い国出身。オランダ産という事が足を引っ張って(?)か、4枚目のアルバムにしてようやく日本リリースにたどり着いたこのCALLENISH CIRCLEはメロディック・デス・メタルが一般にまで知れ渡った頃のスタイルを持っており、IN FLAMESの3,4作目あたりにAT THE GATEの疾走感を加えたようなサウンドを披露している。

 はっきり言ってオリジナリティーには欠けるが、10年という年月の活動期間や日本デビューをするだけありこの手のサウンドを好むリスナーには十分にアピール出来るクオリティーを持っている。#4のようなスロー・テンポ・チューンや2ビート〜ブラスト・ビートのお決まりパターンから脱出するリズムを持つ#6、現代のIN FLAMESやDARK TRANQUILITY系のメロディー&リフを取り入れたメロデス進行形風の#8などのように曲造りの幅があるのもベテランならではのものだろう。

 ツー・バスの粒が荒いのが気になるが、時にメロディックでフラッシーなソロを弾くギター何かはなかなか魅力的だ。日本盤は前作の曲のライブ・トラックやバイオグラフィー、フォトグラフを追加収録したCD EXTRA使用。


「UNHALLOWED」
THE BLACK DAHLIA MURDER

TKCS-85066
03.6.25release
 アメリカ−デトロイト産:デス・メタル・バンドのデビュー作!!

 このAT THE GATEを彷彿とさせる疾走感とメロディックなリフが印象的なメロディック・デスをプレイするこのTHE BLACK DAHLIA MURDERがアメリカのバンドだというのにまず驚かされる。しかも平均年齢が20歳で、日本盤解説に写るメンバーは照明のあたり具合や着ているTシャツこそデス・メタル風だが、個々のルックスはTHE STROKES等を彷彿とさせる現代のアメリカン・ティーンエイジャーらしい(?)レトロ風な姿にも驚かされる。

 サウンドは前述したようにAT THE GATEタイプのザックリしたヘヴィ・エッヂのギター・リフが高速ドラム・ヒートにのって疾走するメロデス/デスラッシュ系だが、地を這う低音デス・ヴォイスと“ギャヒギャヒ”系デス・ヴォイスとを交互に歌わせており表現的に面白い。シンガーのクレジットはひとりだけだが、ひとりで両方をこなしているのか??

 同テンポの楽曲が並び一曲一曲のインパクトに欠けてしまうのは若さゆえだが、楽曲も演奏もクオリティーもなかなかのもので新人らしからぬ安定感を持つのは大したものだ。全編疾走メロデス・サウンドも相まってか(?)、終始エネルギーを発散しまくったアルバム!日本盤ライブ・ビデオ・クリップ一曲収録。




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