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2005.8
Hard Rock , Hard Pop , AOR, Rock'n Roll ...
Heavy Power Speed Clasical,Symphonci Metal...
Progressive Symphonic Rock/Metal,Instrument...
Death Black Gothic Metal...





「GENERATIONS」
JOURNEY

KICP-1100
05.8.24release
 アメリカン・メロディアス・ハードの王者、前ミニ・アルバム「RED 13」に続く待望のフルレンス・アルバム!!

 2005年もCREAMやQUEEN等、大物バンドの再結成は止むことがない。しかし、その多くは集金目的のツアーだけだったり、過去の焼きまわし的なベスト盤のリリースに留まっている。そのバンド達の中にあって、とりわけ音楽的な向上をめざし、あくなき挑戦を続けているのがこのJOURNEYだろう。

 昨年行われた日本公演は隠れた名曲を織り交ぜたベストな選曲に加え、メンバー全員がリード・ヴォーカルをとるという“サプライズ”もあり存分にファンを楽しませるものだったのは記憶に新しい。そして、その勢いをそのまま凝縮したのがこの「GENERATIONS」!!
 まずはアルバム・タイトルに注目して欲しい!! 代表作である「INFINITY」、「ESCAPE」といったように“1単語”のタイトルがいかにもJOURNEYといった感じで、“全ての世代に捧げる”といった決意と自信が満ち溢れている。ギンギンなハード・ロックからメロウなナンバーまで彼らが卓越したミュージシャンで、単なるポップなチャート・バンドではないことが充分に証明されているアルバムといえるだろう。どちらかといえば80年代というより、70年代JOURNEYがもっていたサイケデリックな雰囲気が楽しめる。

 とりわけ特筆すべきはスティーブ・オウジェリーの歌が最高に素晴らしいことだ! 特にバラード系のナンバーでは表現力がかなりアップしたのではないだろうか? ゴスペルからの影響を感じさせる「Knowing That You Love Me」は彼らが作ってきたバラードの中でも1、2を争そうといっても過言でもない出来で、ニール・ショーンのクリーン・トーンのギターとオウジェリーの歌が見事に調和する「Beyond The Clouds」と合わせてハイライトとなる2曲だ!! これを聴けば「ペリー氏を戻せ!!」なんて誰も言わないだろう(でも往年のファンは頭固いからなぁ!)。

 オウジェリーの大ファンである小生にはバンド全員がリード・ヴォーカルをとるのはとっても蛇足で、全曲をオウジェリーの歌で聴きたかったというのが正直な気持ち。ただ、ジャック・ブレイズ作の最もキャッチーな「Never Too Late」でのドラムス、ディーン・カストロノヴァの歌唱力には改めて驚かされてしまったが...。そして、「Separate
Ways」的なハード・ロックを期待しているファンも安心して欲しい。ニールの弾きまくりギターは昔と変わらないし、ジョナサン・ケイン、ロス・ヴァロリーもしかり。ポジティブな気持ちにさせてくれる大作「Faith In The Heartland」やギターのリフレインが印象的な「Ask The Lonely 2005」といった感じの「The Place In Your Heart」がしっかりと収められている。

 確かに、「ESCAPE」のような大衆的でわかりやすいポップさはここにはないが、新生面を追い続けるJOURNEYの進化し続ける姿を多くのロック・ファンに楽しんでもらいたい。メジャー・レーベルからのドロップ・アウトをもろともしない、JOURNEYというバンドが未だに現役で存在するということに大いなる感謝をもってこのアルバムを聴き続けてみたい!!(Yosuke Takahashi)

「THE BATTLE」
ALLEN・LANDE

MICP-10536
05.8.24release

 実力派シンガー:ヨルン・ランデ、ラッセル・アレンの二人を擁するメロディアス・ヘヴィ・メタル・プロジェクト!!

 VAGABOND〜The Snake〜Yngwie band〜現MASTERPLANのヨルン・ランデとSYMPHONY Xのラッセル・アレンという、コア・メタル界では飛ぶ鳥を落とす勢い(!?)の実力派シンガー二人を、MIDNIGHT SUN〜LAST TRIBEのギタリスト:マグナス・カールソンがバックアップする形で制作された本作。ローランドとウリがMASTERPLANを結成するにあたりラブコールを送っていたのが実はラッセル・アレンで、ラッセルはSYMPHONY Xに専念したいとこれを蹴ったところ、結局加入したのがヨルン・ランデ。そんな繋がりで二人が知り合ったのかどうかは分からないが、意外な二人によるプロジェクトに早くからファンは注目していただろう。

 ドラマティック/パワー・メタル系バンドに籍を置く二人なので当然ながら"ソレ"っぽいサウンドを予想していたが、いざ蓋を開けてみると歌ものといっても過言ではないミドル・テンポの楽曲中心のメロディアスなHM/HR。LAST TRIBEでも歌メロ創りに才能を感じさせるマグナスのペンによる楽曲郡は、どれもメロディアスで叙情的で素晴らしく、それを二人の優秀なシンガーが味付けをしてくれるのだから悪いはずはない! 歌の邪魔をしない適度なドラマティックさとメタリックな感触も非常に魅力的だ。デュエット曲とソロ曲とがほぼ交互に収録されているが、楽曲の散漫さは皆無で聞き流しているとどちらが歌っているかはハッキリと分からないぐらいに自然だ。

 4分代後半から5分代の尺が本編に12曲(+Bonus1曲)ならぶ長編かつ同テンポの曲が多いながらも、腰を据えて聴くと一曲一曲の輪郭がハッキリと浮き立ち、感動を与える優秀なバラードを抜群のタイミングに配すなどのアルバム構成や、ストリングス、ハープ類を巧みに使った各曲のアレンジの充実さが各曲に更に深みを与える。尺は短く設けながらも容赦しないテクニカルさとメロディーが上手く組み立てられたマグナスのソロも良い。

 こうして聴くと結構二人の実力、スタイル共に良く似ているのが分かるが、それでもやはり筆者の耳を引くのはヨルンの歌だ。二人の歌唱がどうのこうのよりも、本作は純粋に良い音楽を楽しむことの出来るメロディアス・ヘヴィ・メタルの力作であり、プロジェクトとして裕に成功と言えるアルバム。



「ESCAPE」
TERRA NOVA

KICP-1092
05.8.24release

 オランダ産メロディアス・ハードの人気バンド:TERRA NOVA待望の復活ニュー・アルバム!!

 惜しまれつつ解散をしてしまったTERRA NOVAの約6年ぶりとなる復活作である本4thアルバムは、シンガー:フレッド・ヘンドリックスによるAQUILAのサウンドの“歯がゆさ(!?)”を一気に吹き飛ばしす快作となった! 程よいハードエッヂさ、重厚感のあるコーラス・ワーク、楽曲の疾走感、そして強い哀愁・・・どの面においても誰もが求める姿での復活に、手を叩いて喜ぶファンも多いことだろう。

 復活の狼煙としては最適なタイトリングのオープニング「Long Live Rock 'N' Roll」、ストリングを伴い疾走感のある楽曲にのる畳み掛ける哀愁メロディーが日本人の琴線に触れまくる「Rock Bottom」、天気の良い日の目覚めには最適な爽快感のある叙情サウンドが心地よい「Hold The Line」、ピアノをバックに切々と歌い上げるフレッドの声が普段の生活で溜まったストレスを癒してくれる癒し系バラード「Heaven Knows」・・・・と、のっけから押し寄せてくる良質なメロディーの嵐に、思わず胸を熱くすること必至だ!もちろんこの後に続く楽曲郡もどれも素晴らしく、アルバム全編に捨て曲はまったく存在していない。

 "待ったかいのある復活"とは正にこのことだろう!自身でも歌うように「Back To The Eighties」なのかもしれないが、良いものは良い。音楽を"新しいか"、"古いか"で聴く耳しか持てないリスナーには当然好まれないかもしれないが、そんなことはどうだって良い! 良質なメロディーこそ音楽の原点であると思うし、このメロディーの良さを最大限に生かすとなると、やはりこのようなサウンドになるのだろう。良いものは良い、それだけで十分だ。

「OUT IN THE COLD」
HARTMANN

GCCY-1006
05.8.24release


 元AT VANCEの実力派シンガー:オリヴァー・ハートマンの初ソロ・アルバム!!

 オーラフ・レンク率いるネオクラシカル/様式美メタル・バンド:AT VANCEはすっかりと固定ファンを定着さえた感があるものの、個人的にはオリヴァーが抜けて以降メロディーのキャッチーさが弱まったと感じていた。本作を聴くとその理由が尚一層わかるような気がする。
 シンガーとしての実力は既に認知されているものの、元々オリヴァーはギタリストだということで、本作の全てのギターと作曲を手掛ける本作のサウンドはいわゆる"ネオ・クラシカル"な要素は皆無で、AT VANCEとは一線を画すメロディアス・ハードロックだ。特にソングライティングにおいては本作の良質なメロディーによる佳曲郡を聴いてもらえれば一聴瞭然で、AT VANCEのキャッチーなミッド・テンポ・チューンもオリヴァーの手が掛かっていたのであろう、と誰もが想像するだろう!

 ジョー・リン・ターナーが歌いそうなパワフル・メロディアスハード・チューン「Alive Again」、ジェフ・スコット・ソートが歌えばTALISMANの楽曲だと錯覚しそうな哀愁のメロディーがたまらない力作「The Same Again」、爽やかな空気を含んだ軽快なロック・チューン「What If I」、FAIR WARNINGのアルバムに収録されていそうなリラックスしたメロディーが満喫できる「The Journey」、GOTTHARD的なハードロック・チューンの「Who Do You Think That You Are」・・・といった具合に、あえて"〜的"と形容してしまったが、羅列したアーティストに引けをとらないクオリティーを持っている。(元々この手の音楽でオリジナリティーを出すことは難しい)

 頭ひとつ抜き出た決め手の楽曲は存在しないものの、楽曲の出来の良さは想像以上。彼の歌唱力に目をつけたメロディー志向のリスナーは聴いて損のないアルバムだ。

「EMBRACE THE SILENCE」
VANISHING POINT

MICP-10532
05.8.24release


 オーストラリア出身メロディック・メタル・バンドの3枚目にして日本デビュー作!!

 SONATA ARCTICAが昨年リリースしたシングル「DON'T SAY A WORD」において「Two Minds,One Soul」をカバーしたことでここ日本でも知名度が一気にあがったVANISHING POINTのここぞとばかりに日本デビューを果たす3rdアルバム。ヨーロッパ・ツアーでSONATAのメンバーと交流するようになったというだけあり、メロディーの質感は欧州風。オーストラリア出身というのも珍しいが、とてもあのカンガルーがいて年中温暖な国からは想像しがたい叙情性の強いサウンドだ。ただ、シンガーの声質はこの手のサウンドに多い透明・ハイトーン・ヴォイス系ではなく、中低音を中心にファットに歌い上げるタイプで叙情的なメロディーにもどこか温もりを感じさせる。

 SONATAがカバーし、ヨーロッパではそれなりの人気を博すということでスピーディでメロディックなヘヴィ・メタルも存在するが、それだけれはないのがこのバンドの特徴だ
 突き抜けることのないヴォーカル・ラインは一見キャッチーさの希薄な"B級メタル臭"を香らせなくもないが、派手すぎずテクニカルなインストパートが時折飛び出したり、そして何よりもシンガーの声質とメロディーの叙情性の魅力が炸裂する「Embraced」などに見られるAOR的でもあるキャッチーな秀曲はVANISHING POINTのもつ楽曲性の奥深さを物語っている。"泣き"を発散する「Season Of Sundays」,「Reason」、ハートウォーミングなバラードの佳曲「Breathe」なんかもしかりだ。

 シアトリカルなアレンジのシンフォ・メタル・チューン「Once A Believer」、スピード・メタル・チューンから様々に表情を変えるプログレッシブなドラマティック・メタル・チューン「Insight」なども決して悪くはなく、これだけ多彩な楽曲スタイルを持っているのにもかかわらず散漫な印象を与えないのは、カラーの強いシンガーの声質と、どの曲でも見せるドラマティックなキーボード・アレンジだろう。アルバム序盤の印象と打って変わり、中間〜終盤にかけての耳を傾ける姿勢が大分変わった。1、2曲では分からないメタルの奥深さを持ったアルバムだ!!歌心のあるSONATAのトニー・カッコがVANISHING POINTの音楽を気に入るのもアルバム全編を聴けば理解できるだろう。
「THE END OF THIS CHAPTER」
SONATA ARCTICA

MIZP-60002
05.8.24release


 日本一の人気を誇るメロディアス・スピード・メタル・バンドの初のベスト・アルバム!!

 もはや説明不要の人気を誇るSONATA ARCTICAの初回限定版のみボーナスDVDを加えた初のベスト・アルバム。そのDVDには「Wolf & Raven」,「Broken」のプロモーション・ビデオと、2004年のプロモ来日時に行われたアコースティック・ライブ5曲を収録している。
 ファン投票を参考にトニー・カッコがセレクトしたという楽曲郡は、当然ながら申し分なく名曲揃いだ。本作のリリースにあたり各曲に手を加えられることは一切になく、即発曲のみで構成されているのはオリジナル・アルバムを全て手にしているファンへのアピールは少ないだろう。

 こうして並べると基本路線と抜き出でたメロディー・センスはデビュー当時から今も尚枯れていないのが見て取れるが、特にトニー・カッコのシンガーとしての成長は見逃せない。第一章の最終章と位置付けた本ベスト・アルバムの次に創ってくるアルバムがどのようなものなのだろうか??まずはこれまでの歴史を振り返り、年末のライブDVDを待て!

「7 DEADLY SONGS」
LOAD OF MUSHROOMS

GCCY-1005

05.8.24release

 南フランス・モナコ産、本格派プログレッシブ・ロック・バンドの日本デビュー作!!

 満載した変拍子、複雑なハーモニー、フュージョン/ジャズ・テイストを加味しながらテクニカルかつメタリックに構築されるインスト陣、しかしながらメロディーはポップな感触を与えアートワークとリンクしたファンタジックな世界観を広げる楽曲郡は、久々に手ごたえを感じさせる本格派だ! 例えるならば"ENCHANT or IT BITES + A.C.T.のファンタジックさ + Cyril Achard's MORBID FEELINGのテクニカルさ"といったようなサウンドは各曲で緻密なアレンジをみせるものの、プログレにしては比較的コンパクトに纏め上げており、さらりと聴かせてしまうセンスの良さは特筆すべき点だ。

 キリスト教において最も悪しきこととされた"7つの大罪"をもじって「7 Deadly Songs」(といいつつ本編はプラス一曲、組曲を収録)と題された本作では1つの罪につき1曲で表現している。"傲慢","憤怒","嫉妬","色欲","怠慢","貧欲","暴食"のキーワードを即連想させるまでの表現力には至らないが、キャッチーに描かれた歌詞のユニークさも楽しめる。

 濃厚な楽曲が続くので器用貧乏さを感じさせるかもしれないが、ジャジーなバラードをアルバム中間に配すことによりバランスをとっているのも良い。DREAM THEATERがブレイクした後に持てはやされたプログレ・メタル郡にも通じるメタリック・ギターの活躍もうれしいが、格の違いをみせる引出しの多さや"メロディアスなリフ"が決め手となっている。長〜く愛聴できそうな、久しぶりプログレッシブ・ロック/メタルの好盤!!
「ENIGMATIC:CALLING」
PAGAN'S MIND

MICP-10533
05.8.24release

 ノルウェジアン・プログレッシブ・メタル・バンドの3rdアルバム!!

 FIREWINDの2nd、3rdアルバムや昨年の来日公演でも参加していたドラマーを擁する、5人組。プログレッシブと呼ぶには難解な印象はあまりなく、割とストレートな楽曲構成ながらも要所要所に変拍子やユニゾンを配し、パワフルかつドラマティックに展開される楽曲はなかなかの聴き応えを覚えさせる。

 キャッチーさはないが、メロディアスであるヴォーカル・ラインだけを取って見るとアピールするに足らないのかもしれないが、練り上げられたギター・リフ&キーボード・アレンジを施し6〜7分台を中心に組み上げられた楽曲はどれも非常に魅了的だ。近未来を彷彿させるひんやりとした質感の洗練されたサウンド・メイキングと、叙情的な鍵盤アルペジオ、多彩なフレーズで楽曲をもりあげるギターの相性も良い。特にキーボーディストのセンスの良いプレイは叙情面を強調しており、パワフルながらも繊細に組み立てられる楽曲の核になっている。

 ジェフ・テイト系ハイトーン・ヴォーカルもしかり、安定したプレイで安定した良質のプログレ・メタル・チューンを楽しめる本作はFATES WARNING、IVANHOEなどが好きな方にお薦めの1枚だ!(ビデオ・クリップを1曲収録したエンハンスド使用)
「You's Alien」
You Adachi

KICS-1185

05.8.24release

 元DEAD ENDのギタリスト:足立祐二のシーン復帰、インスト・ソロ・アルバム!!

 ジャパニーズ・メタル・シーンの申し子(?)DEAD ENDはVo:モーリーの個性溢れる歌に隠れがちながら、足立裕ニのギター・プレイの評価も非常に高かった。彼の15年ぶりのシーン復帰作となったオール・インストによる本作でも、テクニカルさはないが足立らしい"センスの良さ"と多彩な表現力がみられる。そんなプレイによって生み出される楽曲自体も非常にカラフルで、ヴァイ風フュージョン/ロック・チューンからガット弦によるラテン・チューン、モダンなリフをフィーチャーしたヘヴィ・チューン、オルガン上でギターが優しくささやくブルース・チューン、HAREM SCAREMのピート・レスペランス風の構築美溢れるメロディアスによるハードロック・チューン・・・と様々。

 普段インストゥルメンタル・ミュージックをあまり好んで聴いていなくても、メロディーの良い音楽を好む人であれば誰でも楽しめる本作は、"個性"の面では特筆する点はないが、足立祐二のセンスの良さが滲み出た好アルバム。
「SILVER + TIME OF DESPAIR」
ENTWINE

WBEX-25010
05.8.25release
 フィンランド産ゴシック・メタル・バンドの日本限定カップリング・アルバム!!

 スピード・メタルの他にも、The 69 EyesやHIM、TO/DIE/FORなどこの手のサウンドが多いフィンランドでは結構な人気を博しているENTWINE。日本盤も2ndアルバム「GONE」まではリリースがあったが、以降リリースが見送られてきた彼ら。今年3月に発表されたアルバム「DIEVERSITY」への反応の良さから今回のような最新ミニ・アルバム「SILVER」と未発表だった3rd「TIME OF DESPAIR」」とのカップリング・アルバムの発売に至ったという。

 サウンドはThe 69 EYESやTO/DIE/FORに比べると更にモダンで、デジタル効果を多く用いている。垢抜けた印象のTHE 69 EYSよりも線が細く、TO/DIE/FORよりも哀愁度が低い(シンガーの声質があっさりしているのが肝)、悪く言えば中途半端なイメージを与えやすいが、よく言えば"あくが無く"HR/HM以外の一般リスナーにも受け入れられやすいのかもしれない。売り方次第ではビッグな存在になり得るバンドなのだろう。
 The 69 EyesやHIM、TO/DIE/FORにしてもそうだが、本作でも楽曲の完成度は非常に安定しているので、メランコリックなゴシック・ロック/メタルを主食とする人にはお薦めできる。あまりこの手を自ら好んで聴かないが、じっくり聴くとこの悲壮感ただよう世界にどっぷりとはまりそうだ。時にHAREM SCAREMのアルバム「VOICE OF REASON」に収録されていそうな楽曲/メロディーもあったりするが、まぁ全く違う世界なのでそれは期待しないほうが良いだろう。

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