「DIVANITY」/THE MURDER OF MY SWEETアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
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-2010-

「DIVANITY」/THE MURDER OF MY SWEET画像
「DIVANITY」
THE MURDER OF MY SWEET

10.1.20release

 SECRET SPHERE等に在籍したダニエル・フローレス率いる、“シネマ・モダン・ゴシック”バンド:THE MURDER OF MY SWEETのデビュー作!

 MIND'S EYE、EVIL MASQUERADE、SECRET SPHERE、SEVENTH WONDERなど、欧州メタルバンドの数々に籍を置いてきたドラマー:ダニエル・フローレスによるゴシック・メタル・バンド。フィメール・シンガー:アンジェリカ・ライリンを擁するTHE MURDER OF MY SWEETのサウンドは、上述の形容に“シネマ”とあるように時に壮大でドラマティックな演出を施すものの、基本的にはEVANESCENCEやWITHIN TEMPTATIONなどに代表されるゴシック・メタルであり、ALL ENDSのサウンドにも非常に近い。そのALL ENDSでもソングライティングを担うIN FLAMESのイエスパー・ストロムブラッドが、次回作に参加予定とのことも興味深い。

 いわゆる“オペラティック・ヴォイス”ではなく、艶のあるキャッチーなアンジェリカの歌声は広いリスナー層にアピールできるポテンシャルを持ったもの。歌メロも期待通りのフックを伴う良質なもので、“楽曲命”のこの手の作品において十分に合格ラインを上回る。例えば「Follow The Rain」や「Bleed My Dry」、「Chemical Attraction」、「Tonight」などはWITHIN TEMPTATIONのファンでも十分に楽しめるレベルだ。

 しかし、THE MURDER OF MY SWEETの本質はそこではなく、シネマ・ゴシックと称す所以となる「Storm Of The Sea」、「Death Of A Movie Star」だろう。特にメンバー自ら“THE MURDER OF MY SWEET版Bohemian Rhapsody”と語る「Death Of〜」は、ティム・バートンの世界観にも通じるホシック・ファンタジー・ワールドが体感できるスグレモノで、7分半の大作ながらついつい聴き入ってしまうこと必至だろう。
 現時点ではオリジナリティーを完全に確立できていないが、アルバムラストを締め括る「Death Of〜」に大きなポテンシャルを感じさせるTHE MURDER OF MY SWEET。是非、次回作ではこの方向性を推し進めて欲しい!

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