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「ANCESTRAL ROMANCE」
DARK MOOR
10.11.24release
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スパニッシュ・シンフォニック・メタラー:DARK MOOR、2年ぶりのニューアルバム!!
シンフォニック・メタルの無敵艦隊(とは上手く言ったもの/笑)、DARK MOORの前作『AUTUMNAL』から2年ぶりとなる8thアルバム。「白鳥の湖/チャイコフスキー」のメロディーを大胆にフィーチャーし壮大に幕開けた前作の充実ぶりは、当サイトでも力説させていただいたが、本作でもその延長線となる期待通りのシンフォニック・パワー・メタルを聴かせてくれている。
アートワークに象徴されるミステリアスかつ叙情的で甘美な音像は、かのティム・バートン映画の世界観にも通ずるかのよう。それは、全編を支配する壮大なオーケストレーションは元より、成長著しい表現者=シンガー:アルフレッド・ロメロのシアトリカルな歌唱によるものもかなり大きい。また、彼の歌唱と対象的なフィメール・ソプラノ・シンガーのバックコーラスも、劇的な世界を創るのに貢献している。
エンリク・ガルシアのギターサウンドの線の細さは相変わらずだが、ドラムの音圧の向上と、ニューベーシストによるタイトかつテクニカルなプレイが、全体的にメジャー感を増幅させているのも見逃せない。
シアトリカル感満載の「Alaric De Marnac」、スペイン語の独特の節回しが叙情的な旋律をよりいっそう情感的に聴かせる「Tilt
At Windmills」、逆に同語が高揚感を増幅させる「Cancion Del Pirata」、RAINBOW直系のリフやマリオ・ガルシアのテクニカルなベースが新鮮な疾走チューン「Ah!
Wretched Me」、激泣きパラード「A Music In My Soul」などはDARK MOOR十八番の佳曲群。
また、QUEENの“We Will Rock You”を彷彿とさせるクラッピングを大々的にフィーチャーした意欲作「Just
Rock」や、メリーゴーランドのようなメロディーも登場する緩急の激しい映画スコアのようなインスト「Ritual
Fire Dance」など、更なる進化&深化の跡もしっかり残しているのはさすがだ。
全体的に疾走感は後退し、楽曲の尺も若干コンパクトながら、濃密度やバラエティ感を増している本作。前作のような即効性はないものの、やはり聴き応えのある良質な音楽を楽しめる快作だ。活動自体が地味な印象を与えるが、着実にメタル・ファンの心を捕えるバンドになっていることは間違いないだろう! |
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