BLACK 'N BLUE/「HELL YEAH!」 アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「HELL YEAH!」BLACK 'N BLUEジャケ写
「HELL YEAH!」
BLACK 'N BLUE

11.4.20release

 LAメタル・ムーヴメントのパイオニアバンドのひとつ、ジェイミー・セント・ジェイムズ率いるBLACK ’N BLUEの23年振りニューアルバム!

 RATTやDOKKENより先にメジャーレーベルとの契約を獲得しながら、レコード会社の戦略ミスによりデビューの遅延、ブレイクに至らなかった(とは言えオリジナル4作の累計は100万枚を超える)BLACK ’N BLUE。そんな彼らが2003年に再結成し、このたびやっと、88年リリースの『IN HEAT』から23年ぶりとなる5thアルバムを仕上げた。

 本作は再結成した2003年当時に製作を開始しながら、ジェイミーがWARRANTに参加したことで完成に至っていなかったという。往年のファンからすればやっとのこと到着した待望の新作だろう。そのハードロック/ロックン・ロールのダイナミズムを持ち、すぐに覚えられるほどキャッチーなメロをフィーチャーする楽曲群は、紛れもなくハードロック全盛期に期待を背負って登場したバンドのもの。昨今のL.A.メタル・ブームで若い世代が台頭しているが、コシの太さや重心の据わったグルーヴからは、やはり本格派の貫禄を感じさせる。

 メロディーもそうだが、それ以上に分かりやすい歌詞も健在。また、そんなキャッチーの中でAC/DCや、時にZEPからの影響も垣間見せるなど、音楽的な奥深さもその実力が買われた証。不安げなクリーンギターからマイナーキーの覚えやすいサビへ流れる「Fools Bleed」なんかは、なぜか非常に懐かしい雰囲気を醸し出し、ノリの良いハードロックの中で一際怪しげな光を発する。そう言えば、こういうアプローチって昨今の若いバンドってないな、と。「Jaime’s Got The Beer」みたいなお遊びも然りだ。ハードロックの多様性を見せつける貫禄の復活作だ。

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