CAVALERA CONSPIRACY/「Blunt Force Trauma」 アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-
「Blunt Force Trauma」CAVALERA CONSPIRACYジャケ写
「Blunt Force Trauma」
CAVALERA CONSPIRACY

11.4.6release

 カヴァレラ兄弟によるハードコア・メタラー:CAVALERA CONSPIRACY、待望の2ndアルバム!!

 ブラジリアン・メタルを世界に解き放ったSEPULTURA。その創設者でありオリジナル・メンバーのカヴァレラ兄弟が10年ぶりにタッグを組んだCAVALERA CONSPIRACYが、デビュー作『Inflikted』から3年経ち2ndアルバムを発表した。前作でみせた2人の気合いに満ちた魂は燃え尽きておらず、本プロジェクトが継続することにファンにとってまずは吉。しかも、前作から衰退するどころか更に凄まじいアグレッションを生んでおり、CAVALERA CONSPIRACYにおける、そしてカヴァレラ兄弟における明確な意思共有ができているのが窺える。

 ハードコアな外壁を崩すことなく、初期SEPULTURAにおけるスラッシュ・メタル的なリフの構築美をみせるのは前作同様。しかしながら、より多角的に、ドゥーミーに怒涛を表現している点においては、SOULFLYとのサウンドの違いをより明瞭なものにしている。短いものでは2分弱、そして3分台の曲がメインという各曲の造りも特有だ。また、その中で時にメロディアスに、時にテクニカルに奏でるマーク・リゾのリードギターが、楽曲にスケール感とドラマティックさを投入しているのも特筆すべき点だろう。

 「Arise」の頃のスピード感を彷彿させるその名の如く「Thrasher」や「Target」のほか、重心を下げ、ルーツであるBLACK SABBATHによりアプローチした楽曲も目立つ。また、ギターリフのハモリをフィーチャーしメロデス風味を醸し出す「Killing Inside」,「I Speak Hate」なんかも新鮮ではあるが、アグレッションが損なわれていないのはさすが。前作でも垣間見せた変化球は、「Rasputin」における変拍子や「Blunt Force Trauma」におけるドラマティックな展開や反復ギターフレーズなどにみられ、一種独特の不気味さを醸し出しているのも面白い。
 とかく、複数プロジェクトを同時進行で動かし、どちらも手抜き・力加減がないのは、ベテランながら音楽への探究心と情熱をまったく失っていない証拠。エクストリーム一辺倒ではなく、よりアーティスティックな表現をも持ちえるマックス・カヴェレラが長く愛される理由がよく分かる作品だ。

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