DREAMTALE/「EPSILON」 アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「EPSILON」DREAMTALEジャケ写
「EPSILON」
DREAMTALE

11.4.20release

 フィンランド産メロパワ・メタラー:DREAMTALE、3年ぶりのニューアルバム『EPSILON』!!

 デビュー当時はキラキラ系スピードメタルでポストSONATA ARCTICAとしてマニアの心を掴みながらも、作品毎にシンガーを交代させ音楽性を模索してきたフィンランド産の6人組、DREAMTALE。快作だった前作『PHOENIX』からおよそ3年ぶりにリリースされた本『EPSILON』だが、シンガー交代はあらず、これによって音楽的方向性も定まった整合感のあるアルバムを作ってきた。

 中〜高音域がマイケル・キスクそっくりのシンガー:エルッキ・セッパネンの声質は、やはり本作でもスペシャルな高揚感を与えてくれる。また、音楽性が少々散漫な印象だった前作の難点も克服しており、キーパー直系のサウンドに北欧特有のキラキラ感が嫌味のない程度にプレンドさせた楽曲郡は、まさにバンド史上最も良い仕上がりだと言える。エルッキのポテンシャルの高さに賭けた、かどうか定かではないが、バンド創設者であるラミ・ケラネンとパシ・リストライネンの2人の思惑は間違いなく吉と出た。

 サビのコード進行が思いっきり“Future World”な「Angel Of Light」は、確信犯ながらもキーパー・サウンドに目がないファンにとっては高揚感を感じられずにはいられないだろう。また、デビュー当時から隠し切れない初期SONATA直系のメロスピチューン「Firestorm」,「Each Time I Die」、イタリアンメタル勢のドラマティックさを演出する「Strangers' Ode」,「Lady Of A Thousand Lakes」など、これらをマイケル・キスクの声で聴ける…と言えば食いつく方は多いと思うが、実際に期待通りの音が聴けるのも事実だ。
 一発勝負曲がないのはこれまでどおりだが、アルバム全編において安定したクオリティーのメロパワ/スピが聴ける本作。何の先入観なく聴くことができれば、無条件に楽しめる好盤だ。少なくとも筆者はそう思う。

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