HYDRIA/「Poison Paradise」 アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「Poison Paradise」HYDRIAジャケ写
「Poison Paradise」
HYDRIA

11.4.13release

 フィメールシンガーを擁するブラジル産シンフォニック・メタラー:HYDRIA、日本デビューとなる2ndアルバム!!

 2007年にギタリスト:マルセロ・オリヴェイラを中心に結成、21歳という若さと美貌を備えたラクエル・シューラーへの注目もあり、翌2008年に早くも1stフルアルバム『Mirror of Tears』リリースに漕ぎ着けたHYDRIA。本2ndアルバム『Poison Paradise』にて日本デビューを果たす。

 一口に“シンフォニック・メタル”と称するそのサウンドは、WITHIN TEMPTATION(以下WT)のような歌心を持ちつつ、よりメタリックなアグレッションと壮大なアレンジを備えているのが最大の特徴。この辺はバックのメンバーがANGRAやSONATA ARCTICA、STRATOVARIUSなどのスピードメタル系や、CHILDREN OF BODOM、DIMMU BORGIR、CARCASSなどのデス/ブラック・メタルから影響を受けているのにも起因するのだろう。
 そして注目の紅一点ラクエルの歌唱は、シャロン・デン・アデル(WT)からの影響を感じさせる正統的な歌唱法を基盤に、歳相応のキュートな魅力をも備える。現時点で大きく突出した実力はないものの安定した歌唱力をもっており、また自身で歌詞だけでなく全曲のヴォーカルメロディーを手掛けるなど、ヴィジュアルだけでないことも特筆しておこう。WTを強く彷彿とさせる「When You Call My Name」を筆頭に、叙情面におけるメロディー/楽曲作りの上手さはラクエルの才能に担うものが大きい。

 モダンなアグレッションを放ちつつ、全面にフィーチャーされる壮大なシンフォニック・アレンジが細部まで行き届いている点は個人的に◎。ただ、メタリック・パートにおける少々強引な展開(よく言えばプログレッシブ?)が邪魔し、整合感に欠ける全体イメージを作ってしまっているのも事実だ。ヴォーカル・ラインが素晴らしいだけに残念ではあるが、今後の期待度も踏まえ“スペシャル・リコメンド”に。

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