LEAVES' EYES/「Meredead」 アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「Meredead」LEAVES' EYESジャケ写
「Meredead」
LEAVES' EYES

11.4.27release

 フィメールシンガー、リヴ・クリスティン擁するシンフォニック・メタラー:LEAVES' EYESの4thアルバム!

 フィメールシンガーを擁するシンフォニック・メタルが続々と登場するなか、完全に独自のスタイルを確立した感のあるLEAVES’ EYE、およそ1年半ぶりのニューアルバム。前作『NJORD』ではメタリックかつシンフォニックという典型的なドラマティックさを演出しつつ、そこへ北欧民謡の要素を昇華させた深みのあるサウンドで魅了したが、本作では後者の部分をさらに推し進めた仕上がりをみせている。

 アイリッシュ・トラッドの要素を大々的に取り入れたメロディーが印象的な「Spirits' Masquerade」は、まさにこれまでのLEAVES' EYESが培った全てを注ぎ込んだかのような力作。瞬時に表情を変えながら進んでいく楽曲は、目を閉じて聴くと様々な景色を広げてくれる。ポップな質感のあるメロディーが特徴の「Velvet Heart」やデス・ヴォイスをフィーチャーした本作一のメタリックチューン「Sigrlinn」もそれぞれ彼らの真骨頂のひとつ。その反面、MANDYLIONの女性シンガー:アネット・グルブランドセンとのデュエットによる「Krakevisa」や、「Nystev」のトラディショナル・ソングを取り上げる本格志向も本作の大きな特徴だろう。

 どの曲でもトラッド音楽の要素を前面に押し出した本作は、ある意味LEAVES’ EYESにとって勝負にでた作品とも言える。メタル目線における“シンフォニック・メタル”としてみたときには、これまで持っていたキャッチーさやメタリックなエッジは明らかに後退しており、その分よりアーティスティックな方向へ進み深みを増幅させている。これはメタルリスナーからすれば正直、物足りなさを感じさせるのだろう。ただやはり、小曲「Veritas」、「Mine Taror Er Ei Grimme」やそこから流れるパワーバラード「Empty Horizon」の美しさは絶品。頬をなでていくかのような滑らかな質感のメロディーは、まるで夢の中にいるような感覚を味わわせてくれる。それだけ聴き手のスピリチュアルな面に訴えかけてくる音楽なのだ。BLACKMORE'S NIGHTの叙情サイドが好きなファンにもぜひ聴いてもらいたい作品でもある。

home album review interview alive&kickin' release info catch the move A to Z links contact