EDGUY/「Age Of The Joker」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「Age Of The Joker」EDGUYジャケ写
「Age Of The Joker」
EDGUY

11.8.24release




Age Of The Joker (Special Edition) - エドガイ
 新世代ヘヴィ・メタルのリーダー:EDGUY、およそ3年ぶりのニューアルバム『Age Of The Joker』!

 前作『Tinnitus Sanctus』からおよそ3年ぶりとなる新作。安定した周期でニューアルバムをリリースしつつ、その間にはライブ盤『FUCKING WITH F*** - LIVE』を挟んだ挙句、トビアス・サメットは自身主宰のプロジェクト:AVANTASIAで2作を同時リリースしているのだから、トビーの創作意欲はキャリア中において最高潮に達しているのは間違いないだろう。

 そんな注目の本作だが、ここ数作で見られる80'sメタル路線をそのままに、なおかつAVANTASIAで培ったバラエティー豊かなソングライティング術を正当に受け継いだ作品となった。もはや初期HELLOWEEN系のいわゆる“ジャーマン・メタル”サウンドは必要最低限に抑えられ、それを惜しむファンも少なくないだろう。しかし、ミュージシャンとしてより進化/深化を遂げていくのは当然のことであり、同じ場所に立ちすくんでいてはそれこそ新世代メタルをリードする今のEDGUYはなかったと思う。

 とは言え、これまでの過程を踏まえたうえでの“進化”であることは随所で実証される。唯一のスピードチューン「The Arcane Guild」は“らしい”キャッチーなメロを女性シンガーを交えたクワイアで歌いあげる佳曲で、メロパワではないもののハモンドオルガンを大々的に取り入れたRAINBOW的スタイルであることもユニーク。また、ドラマティックな展開をフィーチャーした様はいかにも彼ららしいなか、往年の欧州メタルの哀愁を持った「Fire On The Downline」や、Gary Moorをトリビュートしたようなアイリッシュテイストの「Rock Of Cashel」もも個人的にお気に入りの曲だ。

 そして何といってもAVANTASIAの経験、というよりもそこへゲストとして招いた先人たちの要素を、しっかり吸収したトビーのパフォーマンスがまた素晴らしい。「Faces In The Darkness」,「Behind The Gates To Midnight World」なんかがソレで、AVANTASIAではアリス・クーパーやカイ・ハンセンが歌っていたようなミステリアスな要素を自分のものにしている。こういったヒネリのある曲が実は聴きどころというのも本作のポイントかもしれない。一撃必殺チューンはないものの、聴けば聴くほど旨みを味わえる作品だ。

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