ROB MORATTI/「Victory」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「Victory」ROB MORATTIジャケ写
「Victory」
ROB MORATTI

11.8.24release

 カナダ産メロディアス・ハード・バンド、FINAL FRONTIERのシンガー:ロブ・モラッティによる初のソロ・アルバム!

 根強い人気のあるメロディアス・ハード・シーンで、もはや中堅バンドとして安定したクオリティーの4作品を世に送り出しているFINAL FRONTIER。本作はそのシンガーであるロブ・モラッティによる1stソロ・アルバムで、ジョニー・リマ等と活動をしているギタリスト:クリスチャン・ウルフと共にソングライティングを行っており、プロデュースはロブ自身が務めている。

 サウンドは言わずもがなメロディアス・ハード路線で、ロブ独特の伸びやかなハスキー・ヴォイスが冴え渡る。メロハー・シーンにおいて特徴のある声は間違いなく武器となっており、ロブの声も聴いてすぐに彼と分かるもの。これが逆に“クセのある声”となって敬遠するリスナーもいるかもしれないが、楽曲の充実さがソレを克服させてくれるだろう。

 叙情チューンから爽快なハードロック・チューンが入り乱れるJOURNEY系のサウンドながら、カナダ産ならではの透明感がアルバム全体を支配しているのも大きな特徴。メジャーキーの曲もどことなく哀愁を感じさせる点は、特に日本のファンにとっては大きなアピール点となっている。また、WHITESNAKE/WINGERに在籍する名手:レブ・ビーチ(Gt)や、元BLUE MURDERのトニー・フランクリン(Ba)、プログレッシブ・ロック・バンドSAGAのドラマー:ブライアン・ダーナーなどによる、充実したインストアレンジも楽曲をより磨き上げている。レブが活躍する「On And On」、ほんのりジャジーな雰囲気を醸し出す「Take It All Back」などでは特に素晴らしい仕事が聴かれる。

 ある程度のクオリティーは約束してくれるだろうと思い手にしたが、その期待に120%応えてくれる秀作。こういう出会いがあるからこそ、メロディアス・ハードはやっぱり止められないんですな【笑】

home album review interview alive&kickin' release info catch the move A to Z links contact