Trivium/「In Waves」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「In Waves」Triviumジャケ写
「In Waves」
Trivium

11.8.3release



In Waves - Trivium
 新世代代USメタル・リーダー:Trivium、3年ぶりとなるニューアルバム『In Waves 』!

 山口県岩国市生まれのマシュー・キイチ・ヒーフィー(Vo&Gt)率いる米産モダン・メタラー、TRIVIUMの5thアルバム。作品毎に音楽性が少しずつ変化/進化していく彼らだが、本作『In Waves』は従来どおりのメロウさとアグレッションを同居させつつ、アートワークが象徴するようにダークでヘヴィな印象を与える作品に仕上がった。往年のヘヴィ・メタルに敬意を示しながら至ってモダンなメタルサウンドを披露した前作『SHOGUN』とは異なり、全体像は一見シンプルでモダンなメタル・サウンドに満ちている。

 ウネるヘヴィ・ギターリフをかき消すかの如くマシューのシャウトと、キャッチーなメロで構成される一見シンプルなリードチューン「In Waves」は本作を象徴する一曲。メロディック・デス的疾走感のあるアグレッシブな「Inception Of The End」、メランコリックなギターソロも印象的なスラッシュチューン「Dusk Dismantled」、キャッチーなメロディーをフィーチャーしながらしっかりアグレッシブな「Watch The World Burn」、変拍子を用い楽曲にフックをつける「Caustic Are The Ties That Bind」,「Chaos Reigns」などは、よく聴くと巧妙なアレンジが耳を惹く。
 そして本編ラストを飾る「Of All These Yesterdays」〜「Leaving This World Behind」は、アルバム全体に秘めたメッセージを放出するドラマティックなパワーバラードで、アレンジ面における成長を感じさせる楽曲だ。

 余分なものを殺ぎ落としつつ、アグレッションとバンドの持つグルーヴを前面に押し出したサウンドは、一見シンプルながらよく練られているMETALLICAの『St.Anger』に共通するものがあると思う。若さ先行のエクストリーム・メタルから一歩前進し、アーティスティックな感性が開花しはじめた意欲作だと思う。

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