VADER/「Welcome To The Morbid Reich」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「Welcome To The Morbid Reich」VADERジャケ写
「Welcome To The Morbid Reich」
VADER

11.8.24release



Welcome to the Morbid Reich (Bonus Version) - Vader
 ポーランド産デス・メタルの重鎮VADER、2年ぶりの9thアルバム!!

 ピーター(Vo&Gt)率いる人気デス・メタラー:VADERの通算9枚目のスタジオアルバム。今回もメンバーチェンジを経ており、ギタリストには初期METALLICAやTESTAMENT、スティーヴ・ヴァイなどから影響を受けたというスパイダーなる人物が加入。なんでも、ピーターの別プロジェクト等で一緒に活動していたとのことで、熟知した間柄だけに最も重要なファクターであるギタリストの交代もスムーズだ。むしろ、このスパイダーの持ち込んだエレメントが本作の方向性を決定付けたことは、アルバムを聴けば容易にわかる。

 非常にテクニカルで強靭なデスメタル・サウンドはもちろん健在。そこへ、シンフォニックなSEを導入した荘厳さを取り入れている点、さらに新ギタリストのプレイから非常にメロディアスな作品…というよりも、メロディが引き立った作品に仕上がっている。
 オーケストレーションに導かれるオープニングの「Ultima Thule」〜「Return To The Morbid Reich」は、壮大ながらもデスメタルとしてのブルータリティと品格を失っていない佳曲。シンフォニック・ブラック的なイントロダクションを持つ「I Am Who Feasts Upon Your Soul」における劇的なギターソロ、『帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)』にも通じるドラマティックなイントロを配したブラスト・チューン「I Had A Dream」、SLAYERの名曲「Angel Of Death」を彷彿とさせるリフからメロディックなギターソロまで終始魅力的な「Lord Of Thorns」、そして本編最後にも「They're Coming...」〜「Black Velvet And Skulls Of Steel」といった新鮮なドラマティックな仕掛けも面白い。個人的には新たなファンを獲得し得る意欲作だと思う。

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