
 |
「Black As Death」
IRON MASK
11.12.14release
 |
|
ダッシャン・ペトロッシ率いるネオ・クラシカル・メタラー:IRON MASK、シンガーにマーク・ボールズを迎えた4thアルバム!
ベルギーのイングヴェイ・マルムスティーンこと、ダッシャン・ペトロッシ率いるもう一つのプロジェクト:MAGIC KINGDOMの最新作『SYMPHONY OF WAR』がなかなかの内容で、さらにこのIRON MASKの新作ではナントあのマーク・ボールズをシンガーに、さらにはキーボーディストにマッツ・オラウソンを迎えているとあり、否が応でも注目せざるを得ない作品に。その内容は若干方向性をシフトチェンジしており、“聴かせる”作風に仕上がっている。
上述のMAGIC KINGODOMの最新作ではシンフォニック・アレンジを強化しメロパワ色を強く押し出したが、本作は歌えるシンガー:マーク・ボールズ獲得により色気(?)を出したのか、ネオ・クラシカル・メタルに固執せず、よりヴォーカル・オリエンテッドなメロディック・メタル・チューンが目立っている。クリーン・ギターによる(彼にしては)異色のインストから繋がるオープニングの「Black
As Death」は、ドラマティックなクワイアを挿入したヘヴィ・チューンで、ティム・リッパー・オーウェンズが歌う現イングヴェイ・サウンドにも似たもの。つづく「Broken
Hero」はミッドテンポのメロディアスなメタル・チューンで、叙情的なサビのメロディーが印象的。「God
Punishes, I Kill」「Rebel Kid」などを筆頭にしたフックを伴う叙情的なメロディーも耳に残る。
なおスピードチューンもしっかり存在しており、強引な音使いの速弾きは相変わらずながら、「Feel
The Fire」「Blizzard Of Doom」などではマークが復帰したイングヴェイの『ALCHEMY』あたりを髣髴とさせるアグレッションとクラシカルなテイストが同居したサウンドを楽しめる。
楽曲のクオリティー含め、間違いなく過去最高のアルバム。ゲスト参加しているヨラン・エドマンの哀愁ヴォイスが冴えるバラード「Magic
Sky Requiem」も素晴らしいし、ここでのペトロッシのギターは速弾きを控えた泣きのフレーズを聴かせてくれており、ギタリストとしての成長も見てとれる。後半の散漫さに彼の愛すべきB級センス(汗)が伺えるが、MAGIC
KINGDOMで培った緻密なアレンジは活きている。彼の過去作が好きなファンならば間違いなく楽しめる作品だろう。 |
|