VAN CANTO/「METAL A CAPELLA」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-
「METAL A CAPELLA」VAN CANTOジャケ写
「METAL A CAPELLA」
VAN CANTO

11.12.14release

 お馴染みの男女混声アカペラ・メタラー:VAN CANTO、ヘヴィ・メタルの名曲カヴァーのみを集めたベスト・アルバム!

 ギターリフ/ソロを含めドラムパート以外は全てアカペラで再現する、異質の男女混成6人アカペラ・メタラー:VAN CANTOの企画盤ベスト・カヴァー・アルバム。4thアルバムとなる新作『BREAK THE SILENCE』がリリースされているが、こちらは残念ながら日本盤未リリース。なんでも、本国ドイツと日本での知名度が違いすぎるため、まずはその溝を埋めるためとのことで本ベスト・アルバムに至ったという。(日本盤リリースは前作にあたる3rdアルバム『TRIBE OF FORCE』のみ)

 アレンジの妙と、笑ってしまうほどの巧みな再現力のMETALLICAカバー「Battery」や、ANGRAの名メロパワチューンで女性シンガーの伸びやかなハイトーンが冴える「Carry On」など、その名演の数々を未発表だった日本のファンに披露するといった意味で本作の存在に納得。MANOWARの「Kings Of Metal」、DEEP PURPLEの「Stormbringer」、ALICE COOPERの「Bed Of Nails」、NIGHTWISHの「Wishmaster」などと、名曲ぞろいのラインナップは卑怯といえば卑怯だが(笑)、やはり原曲の素晴らしさも相まりグッと引き込まれてしまう。ただ、原曲の良さを損なわず違った魅力を放っている点がこのVAN CANTOのミソ。BLIND GUARDIANの名バラード「The Bard's Song」なんかはまさに打ってつけの選曲で、原曲の素晴らしさをよく捉えながらホントのアカペラで再現しているし、女性シンガーの歌唱とピアノアレンジにより原曲とはまた違った魅力を放つMANOWARのバラード「Master Of The Wind」も“カヴァー”する意味をしっかり持っている。
 なんとなく手を出すのを躊躇ってしまう気持ちも非常によくわかるが、手を出したとたん文句なしに楽しめてしまう作品。あくまでも“気楽に楽しむ”点が本作のポイント。声質の異なる役者が揃っている点も彼らの強みだ。

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