DEADLOCK/「BIZZARO WORLD」 アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-
「BIZZARO WORLD」DEADLOCKジャケ写
「BIZZARO WORLD」
DEADLOCK

11.2.23release

 ジャーマン・エクストリーム/ゴシック・バンド:DEADLOCK、2年3ヶ月ぶりのニューアルバム『BIZZARO WORLD』!!

 男女ツインヴォーカルを擁するフィーチャー・メタラー:DEADLOCKの新作。前作『MANIFEST』発表の翌2009 年、日本のバンドを迎え川崎クラブチッタ・大阪club vijonで行なった“Mariannes Special .女神たちの饗宴. feat. DEADLOCK”で彼らのことを知ったリスナーも少なくないだろう。北欧エクストリーム/メロディック・デス・メタルのアグレッションと、ゴシック・メタルの叙情性を兼ね揃えたサウンドは本作でも健在だ。

 欧州・欧米ともに、昨今のエクストリーム・メタル・バンドにおいてスクリーミングとクリーン・ヴォイスを歌い分けるスタイルは既に確立されているが、このDEADLOCKの場合はそれぞれの役に徹した2人のシンガーを擁することが最大の特徴。スクリームで激情を発するヨハネス・プレムと、コケティッシュな歌声で叙情性を発散するサビーネ・シェラーの個性の違いは、とうぜん“一人”で演じ分けるよりも明瞭であり、その分ドラマティック性も増す。完全にセパレイトした場面を各曲内、もしくは各曲ごとに打ち出せるのは、この編成だからなせる技だろう。

 完全にキャッチーなゴシック・ロックに徹した「State Of Decay」,「You Left Me Dead」をフックに、「Virus Jones」,「Falling Skywards」,「Earthlings」など、ファストなメロディック・デス・メタルと思いきやサビでサビーネによる叙情的なメロディーが導入される黄金チューンが並ぶ。そんなか、叙情バラードの逸品「Paranoia Extravaganza」や、デジロック系の「Renegade」、エキゾチックなメロをフィーチャーした「Htrae」は、他曲と明確な違いがあり耳を引く。

 サビでは必ず叙情的な良いメロディーが登場する各曲のクオリティーは総じて高く、特にアルバム前半はエキサイトして聴ける。が、その反面“フューチャライズ”されたサウンドメイキングとお決まりのパターンにより、アルバム全体の印象としてはどこか一辺倒に感じてしまう。聴き応えを求めてしまうとこんな印象を抱くが、キャッチーなメロとアグレッションが同居したモダン・メタルを好むファンならば、むしろ良質の楽曲を良い意味でお手軽かつドップリと楽しめる作品だろう。日本盤ボーナス「Earthlings Japan Version」はサビを日本語で披露。他2曲は収録曲のまったく違うermixバージョン。

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