DIO/「DIO LIVE - WE ROCK」 アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「DIO LIVE - WE ROCK」DIOジャケ写
「DIO LIVE - WE ROCK」
DIO

11.2.23release

 “DIO”初期のパフォーマンス(1983、84年)を収録した、ライブアルバム!

 ゲイリー・ムーア、スティーヴ・リー(GOTTHARD)、フィル・ケネモア(Y&T)…と、耳を疑う訃報が相次ぐが、2010年5月16日に入ってきた一報“ロニー・ジェイムズ・ディオ死去”により受けた衝撃は、今でも鮮明に記憶している。筆者をはじめ、当サイトをご覧頂いている方誰もが誤報であることを望んだと思うが、最期を看取ったウェンディ・ディオやギーザー・バトラーが出したコメントを読み進めることで、悲しい事実を受け入れざるを得なくなっていった。一メタル・ファンとして元より“雲の上の存在”ではあったものの、やはり現実の世界からいなくなってしまったことによる悔しさは、失って初めて分かる感覚であった。
 とは言え、悲しみに暮れていてもロニー本人が一番望まない。我々はヘヴィ・メタルという音楽の持つ高揚感を教えてくれた稀代の名シンガーによる功績を、後世に語り継いでいく必要がある。ここにリリースされるライブアルバムも、その一端を担うロニーの遺産だ。

 DIOの1stアルバム『HOLY DIVER』リリース年の1983年、アメリカはカリフォルニアで行なわれた公演の模様から9曲と、翌84年の2ndアルバム『THE LAST IN LINE』発表翌月、フィラデルフィアで行なわれた3曲のパフォーマンスを収録した本作。ロニーを支えるメンバーは、、ヴィヴィアン・キャンベル(Gt)、ジミー・べイン(Ba)、ヴィニー・アピス(Ds)で、安定したプレイの中で時折見せる荒々しさが当時の臨場感、そしてロニーの指揮のもとで統制の取れたバンド:DIOの姿を伝える。発掘音源であることから当然手直しなしと想像するが、周知のとおりロニーの歌声は完璧。それに盛り上がるオーディエンスの反応もそのまま収録されており、会場の生々しいテンションが伝わってくる。

 「Stand Up And Shout」,「Holy Diver」,「We Rock」のDIO初期の名曲をはじめ、RAINBOW、BLACK SABBATH時代の楽曲も並ぶなか、やはり耳を引くのは当時41歳のロニーのパフォーマンスだ。昇天する直前の衰えぬ歌唱はロニー・ジェイムズ・ディオの偉大さを明示したものだったが、その一生を通し完璧なシンガーであったことをこうして掘り出された音源で改めて実証する。今は安らかに眠っているロニーながら、この世に残した全ての作品で未来永劫、メタル・ファンへ我々と同じ感動を与え続けるだろう。

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