TURISAS/「STAND UP AND FIGHT」 アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「STAND UP AND FIGHT」TURISASジャケ写
「STAND UP AND FIGHT」
TURISAS

11.2.23release

 フィンランド産バトルメタラー:TURISAS、待望の3rdアルバム!!

 『FINLAND FEST』、『LOUD PARK』と2010年のフェスで2度の来日を果たし、認知度を一気に高めた感のあるTURISAS。レーベル移籍第一弾であり、弱冠20歳の女性アコーディオン奏者加入後初の作品でもある約3年半ぶりの新作だが、これがまた素晴らしい。本物の弦・管楽器やクワイアをフィーチャーし、全ての面で格段のスケールアップを遂げた充実作に仕上がっている。

 欧州トラディショナルミュージック特有の哀愁を伴い勇壮に展開されるメタルは、ヴァイキング・メタルと称すには美しく、シンフォニック・メタルと称すには漢臭いサウンドへヴァージョンアップ。ヴィジュアルこそ変わらぬままだが、サウンドだけ聞けば華麗なほどにドラマティックで耽美的、かつシアトリカルな場面も多く、分かりやすく言えばRHAPSODYにも匹敵するほどだ。特に本編最後に配された7分超えの大作「End Of An Empire」からストーリーテリングを含む壮大なエピローグ「The Bosphorus Freezes Over」の流れは圧巻。まさに戦いの傷を癒すかの如く、じっくり聴くに耐える楽曲群との格闘に疲れた身を委ねたくなる。
 男の色気を発散するマティアス・ニーゴルドのヴォーカルと、キャッチーなコーラスの対比が何とも言えぬリリシズムを産みだす「Take The Day!」、戦闘に向かう男達の勇ましさを高らかに歌い上げる「Stand Up And Fight」は、映画のサントラのような作りのアルバム中で特に光を放つ。TURISASの新たなアンセムとなる名曲だろう。

 楽曲からプロデュースを一手に担うマティアスの底知れぬ才能を改めて確認できる本作。いわゆるヴァイキング/フォーク・メタルとはスケール感や表現力の違いを証明するに容易な力作に仕上がった!

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