AXENSTAR/「Aftermath」 アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「Aftermath」AXENSTARジャケ写
「Aftermath」
AXENSTAR

11.1.28release

 スウェーデン産メロディック・スピード・メタラー:AXENSTAR、4年ぶり待望の5thアルバム!!

 2002年のデビュー作『Perpetual Twilight』にて、美しいアートワークとリンクする北欧らしい哀愁メロディーと、初期SONATA ARCTICA型のスピード感がここ日本でも支持されたAXERNSTAR。その後も順調なアルバム発表と共に日本盤もリリースされてきたが、前作『The Final Requiem』から4年3ヶ月ぶりとなる本作『Aftermath』は残念ながら輸入盤のみ。しかし、内容はこれまでと変わらぬハイクオリティーなサウンドが楽しめる好盤に仕上がっている。

 漢臭さ皆無の透明感と、スウェーデンらしい叙情メロディーを発散する独自のスピード/パワーメタル・ワールドは本作でも健在。今でこそ巷を賑わしているN.W.O.T.H.M.的な要素を既に2005年リリースの3作目などで導入してきたが、本作では“構築美”を残すのみで割と初期スタイルに近い。しかし、成長の跡はしっかりサウンドに刻まれており、シンガーの声質、および彼が担当するキーボード・アレンジの透明感を崩すことなく、モダンな重厚感を出している点も見逃せない。意図的にキーボード・アレンジを後退させ、HIBRIAのような骨太さを演出するヘヴィなギターリフを前面に出す瞬間が目立つのが本作最大の特徴だろう。
 その筆頭がオープニングを飾る「Dogs of War」や十八番の疾走感&高揚感をもたらす「Tears of the Sun」,「A New Breed」,「Forever the Pain」、メロデスのようなアグレッシヴ感をフィーチャーした「Signs of a Lie」など。その反面、キーボードが大活躍する初期型スピードチューン「Aftermath」や、北欧メタルのお手本のようなキャッチーチューン「Dead Kingdom」もやはり特別な輝きを感じる。

 一曲必殺チューンはないもののトータル・バランスに優れた作風は、なんともAXENSTARらしい仕上がり。地味ながら独自のサウンドを持ちつつ安定したクオリティーの作品を創りあげる才能は大事にしたい。

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