DEAD SHAPE FIGURE/「THE DISEASE OF ST. VITUS」 アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「THE DISEASE OF ST. VITUS」DEAD SHAPE FIGUREジャケ写
「THE DISEASE OF ST. VITUS」
DEAD SHAPE FIGURE

11.1.19release

 フィンランド産メロディック・スラッシャー:DEAD SHAPE FIGURE、斬新なサウンドが光る2ndアルバム!

 SILKWOODなるバンドのサイドプロジェクトとして2003年に立ち上がったというDEAD SHAPE FIGURE。本2ndアルバムをもってここ日本でデビューを果たす。デス/スラッシュを基本スタイルに疾走しながら、そこへ様々な要素を導入してくるサウンドは実に斬新で、CRADLE OF FILTH主宰の『The Darkest Tour: Filth Fest II』に、MOONSPELL,やTURISASと共に参加したというのも理解できる。

 DESTRUCTIONやOVERKILLなど昨今巷を賑わしているオールドスクール・スラッシュ・メタラー陣からの影響を感じさせるグルーヴ感と、そこにヒップホップであったり、フューチャー・メタラー的なモダンさ、そして一筋縄ではいかないシアトリカルなヴォーカル・スタイルが絡み合うというユニークなサウンドは、強烈なオリジナリティを誇る。オーセンティックなギターソロだったり、そのシンガーの独特の歌唱法からは初期MEGADETHの面影も感じさせるなど、非常に多彩で面白い音楽。キャッチーなメロをフィーチャーしつつも、そこにシアトリカルな要素を加えた「Seraphim」、オーセンティックなギターソロが楽曲にフックをもたらす初期MEGADETHのインテレクチュアル・スラッシュ・チューン「Face On The Nails」などは特に耳を引かれた。

 シンガーの自由奔放な表現力がDEAD SHAPE FIGUREの音楽を特別なものにしているのに違いないが、決して散漫にならずしっかり統制されている様は、バンドとして大きな可能性を感じさせる。これまでにありそうでなかったサウンドは、NEVERMOREなんかが好きなファンにも楽しめると思う。スラッシュ・シーンの盛り上がりが産んだ功績…と言いたいところだが、それ以前から活動している彼ら。今後ビッグな存在になり得る要注目バンドのひとつだろう。

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