ORESTEA/「LOVE LINES & BLOOD TIES」アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「LOVE LINES&BLOOD TIES」ORESTEAジャケ写
「LOVE LINES & BLOOD TIES」
ORESTEA

11.1.12release

 フィメール・シンガーを擁するイギリス産モダン・ヘヴィメタル・バンド:ORESTEAのデビューアルバム!!

 2008年末にリサ・エイヴォン(Vo)とロイド・ウィルソン(Gt)が中心となり、イギリスはギルフォードで結成されたORESTEAのデビューアルバム。本作は昨年10月に完成し、すでにオフィシャル・サイトのみで販売していたそうだが、高い評価を受け今回、欧米・欧州に先駆け日本デビューを果たす。結成一年足らずの2009年には『BLOODSTOCK OPEN AIR』をはじめとするフェスティバルの出演や、本国ではヘッドライナーショウをソールドアウトさせたというからその注目の高さが伺える。

 サウンドはリサのコケティッシュながら若干ハスキーがかった伸びやかな声質が、モダンヘヴィネスのインスト陣をバックにメランコリックなメロディーを歌い上げるもの。一部では“LACUNA COIL”+“KILLSWITCH ENGAGE”などと称されているようだが、欧米臭も強くFLYLEAFをよりメタリックにしたサウンドとも言えるだろう。
 モダンなメロディック・メタル系のヘヴィ・リフが牽引しつつもあくまで中心はヴォーカルであり、どの曲もメロディーがしっかりと世界観を創り上げているのは特筆すべき点。良くも悪くも突出した曲はないが、捨て曲もない。「Sick & Tired」にみられる、例えばBorkのようなエキゾティック・テイストも世界観の奥深さを感じさせるし、アコースティックギターによる美しいバラード「A Quiet Place」などは音楽センスの基盤が完成されているのがわかる佳曲。モダンなヘヴィロックでありながらもスクリームはいっさいなく、徹底してメロディーで聞かせる点も筆者的にはポイントが高い。

 リサ、ロイド共にフェイバリット・バンドに挙げているDREAM THEATERからの影響が今後サウンドに反映されてくると更に面白くなる、と個人的には思う。結成2年でトントン拍子にここまできた実力は作品のクオリティーを見れば一目瞭然。注目のバンドだ。

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