POWER QUEST/「Blood Alliance」 アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「Blood Alliance」POWER QUESTジャケ写
「Blood Alliance」
POWER QUEST

11.1.26release

 DRAGONFORCEの前身バンドで活躍していたキーボーディストが率いる、メロディック・スピード/パワー・メタラー:POWER QUEST待望の新作!

 DRAGONFORCEの前身バンド:DRAGONHEARTを脱退したスティーヴ・ウィリアムズ(Keyが)、ちょうど10年前に立ち上げたPOWER QUEST。日本デビュー作となった2ndアルバム『NEVERLAND』(2003年リリース)のタイトルチューンは、メロスピ必聴の名曲であり、当時かなりヘヴィ・ローテーションしたものだ。「Neverland」一曲でその後の活躍を期待していたものの、正直あまりパッとしなかった彼ら。メンバーを一新し、約3年ぶりに届けられたニューアルバムは、その2nd当時のインパクトを凌ぐスケールアップした好盤に仕上がった。

 サウンドの向上に大きく貢献しているのがニューシンガーとギタリストの存在。シンガーには元FIREWINDのチトラル“チティ”ソマパラが加わり、パワフルに歌い上げる様は楽曲を更にビッグなものにしながら、持ち味の北欧臭も失っていない点は個人的に嬉しい。そしてアンディ・ミジリーとガヴ・オーウェンのギターはテクニカルな速弾きを武器にしつつ、しっかり弦のコントールも堪能でヴィヴラートも魅力的な本格派。この2人のバドルをフィーチャーした疾走インストチューン「Battle Stations」をオープニングに持ってきている点に、スティーヴが彼ら2人の存在を重要視する様が窺える。

 DORAGONFORCE直径のメロスピ・チューン「Rising Anew」、「Glorious」,「Survive」の強烈な高揚感はもちろん◎。そこへフックをもたらす哀愁メロディック・ハード・チューン「Sacrifice」、「Better Days」や、80〜90'sの古き良き北欧メタルの雰囲気をもったミドルチューン「Only In My Dreams」,「Blood Alliance」というガラリと変わったサウンドを聴かせるのは、もはやPOWER QUEESTの十八番だろう。変拍子や大胆なテンポチェンジを導入した意欲作「Crunching The Numbers」も悪くない。

 キーボードの音色選びやリバーブのかけ具合など、決してモダンとは言えない音造りに好き嫌いが分かれるかもしれないが、よい曲が楽しめるという点で筆者的には好感触。ただ、やっぱり現代のサウンドで聴ければまた違った印象があったのでは?と思ってしまうのも事実だ。昨今のメロスピ・ファンよりももしかしたら古き北欧メタル・ファンに強くアピールできるのかも…。ということでDRAGONFORCEファンと共にEUROPEやCLOCKWISE、TWILIGHTNINGあたりが好きなファンもぜひ!

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