STRATOVARIUS/「ELYSIUM」 アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「ELYSIUM」STRATOVARIUSジャケ写
「ELYSIUM」
STRATOVARIUS

11.1.12release

 “バンドのグレードアップ”を裏付ける欧州メタル・シーンの最高峰:STRATOVARIUS、通算13作目のニューアルバム!!

 STRATOVARIUSサウンドを創り上げた張本人:ティモ・トルキの脱退には、誰もが解散を覚悟したと思う。しかし、後任に恥じぬ実力のマティアス・クピアイネンを迎えた前作『POLARIS』でバンドは見事に再起。新体制となったSTRATOVARIUSに多くのファンも喜んだが、生まれ変わって2作目の本作『ELYSIUM』は、まさに現在のバンドの実力・魅力を開花させた素晴らしいアルバムに仕上がった。

 特筆すべきはマティアスが6割のソングライティングを手がけ、そしてプロデュースも単独で担っている点だ。しかもこれまでのSTRATOVARIUSサウンドを大きく変えることなく、かつ新たな魅力を注入し格段にスケールアップした楽曲を聴かせくれる。欧州メタルらしい透明感を保持しながら、さりげないオーケストレーションで壮大さを演出しているのも大きな要因だ。
 そして何より、どの曲も非常に魅力的なのが一番のポイント。ツブの揃い具合はここ数作で一番と言っても良いだろう。マティアスをはじめ、前作で音頭をとったイェンス・ヨハンソン、ティモ・コティペルト、そしてベーシスト:ラウリ・ポラーそれぞれが楽曲を提供しており、各々の持ち味が調和したサウンドはティモ・トルキに失礼ながら過去最高に聴き応えがある作品となった。スピード・メタル、キャッチーなミッド・チューン、ドラマティックな大作、叙情的なバラード…と、これまでのSTRATOVARIUSでありながらも全てにおいて味わい豊かなのだ。

 欧州シーンにおけるヘヴィ・メタルの復興を決定付けたバンドのひとつ:STRATOVARIUS。話題性のある“タレント”は一人欠いたものの、新しい息吹をはじめた欧州最高峰の組織は今後もシーンを牽引していく存在であることを本作で改めて明確にした。“お見事!”の一声につきる。
▼STRATOVARIUS関連オフィシャルグッズ

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