TEN/「STORMWARNING」アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「STORMWARNING」TENジャケ写
「STORMWARNING」
TEN

11.1.19release

 英国メロディアスハードの至宝:TEN、見事な“再起”を遂げた4年半ぶりのニューアルバム!!

 前作『THE TWILIGHT CHRONICLES』を発表した翌2007年にはソロ・アルバムを出したりと、ゲイリー・ヒューズ単体での動きは何かと安定して見られたが、4年ぶりにTENの新作が届けられた。本作でもメンバーチェンジはあるなか、ドラマーにはFATES WARNINGのマーク・ゾンダーを迎えており、十八番である金物系のアレンジ等で楽曲を更にドラマティックに盛り立てる好演をまず特筆しておこう。

 重厚なハーモニーと程よいメタリック・ギター&Keyによるドラマティックなハードロックは、これまた素晴らしい仕上がり。もともと安定した作品クオリティーでお馴染みではあるものの、楽曲の粒揃い感といい、バラエティー感といい、初期の活気を見事に取り戻したアルバムだ。哀愁のメロディーラインを包み込むドラマティックな楽曲から、メジャーキーの明快な楽曲、泣きのバラードまで、どれもが“TEN”らしい。
 “メロディアスハード”の枠に収まらない劇的な幕開けから英国らしい憂いあるメロディーで静かな感動を呼び寄せる「Endless Symphony」。加えて、畳み掛けてくる哀愁のメロディーが涙腺を刺激する「Centre Of My Universe」,「Kingdom Come」は特に素晴らしく、オープニング3曲で本作の充実ぶりを窺わせる。名曲「After The Love Has Gone」を彷彿とさせる「Stormwarning」、さわやかなメロハーチューン「Love Song」、アイリッシュ臭香る「Destiny」の劇的さも見逃せない。

 要所で顔を出すオブリやピッキングハーモニクスを伴ったメタリックなリフがヴィニー・バーンズ時代を彷彿とさせるギターも、初期の活気を取り戻すのに大きく貢献している。楽曲/メロディーラインはもとよりアレンジにも妥協がない点は、ゲイリーが誓った“再起”に如何に力を注いだか明確。良質の楽曲を最高の演出で堪能できるメロディアス・ハードロックの力作だ。

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