ANVIL/「Juggernaut Of Justice」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「Juggernaut Of Justice」ANVILジャケ写
「Juggernaut Of Justice」
ANVIL

11.7.20release



Juggernaut of Justice - Anvil
 苦節30年、カナダ産ベテラン正統派ヘヴィ・メタラー:ANVILが放つ、4年ぶりのニューアルバム!!

 オズボーン・ファミリーをはじめ、エンターテイメント界でヘヴィ・メタルが様々な角度からクローズアップされるなか、2009年に映画『ANVIL : THE STORY OF ANVIL(邦題:アンヴィル!〜夢を諦めきれない男たち〜)』が公開され話題となったANVIL。それからはじめてのスタジオ・アルバムということで言ってみれば勝負作となる本作だが、何に媚びることのない、30年貫いてきたヘヴィ・メタル愛を最高のテンションで披露した作品に仕上がっている。

 現代テクノロジーなど必要としないリップス(Vo&Gt)、ロブ・ライナー(Dr)、グレン・ファイヴ(Ba&Vo)の3人のメタラーがぶつけ合って生まれる音の結晶は、汗やツバが飛び交う美しき漢臭プンプンのヘヴィ・メタル。30年経った今もメタルへ向けられた誠実な愛情が注がれる音楽は、エネルギーが空回りすることなく、シンプルながらまとまったアレンジとホンモノのグルーヴを伴い、かつライブで大合唱必至のキャッチーさを持っている。非常にクオリティーの高い楽曲群で、腰を据えて聴く必要のない、自然と聴き手を高揚させるヘヴィ・メタルの然るべき姿が隅々まで行きわたった作品だ。往年のファンが“名作に引けをとらない仕上がり”と声を揃えるのも理解できる。

 小技はなくイイ意味での不器用さながら、アクのないバラエティー感は集中力を途切れさせることなくアルバムを一気に聴きとおせる魅力を持っているのも特筆点。アルバム全体の押し・引きが計算され尽くされているのはベテランならではテクニックだろう。まさに“会心作”という言葉が相応しい作品だ。

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