BLOTTED SCIENCE/「The Machinations Of Dementia」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「The Machinations Of Dementia」BLOTTED SCIENCEジャケ写
「The Machinations Of Dementia」
BLOTTED SCIENCE

11.6.22release



The Machinations of Dementia - Blotted Science
 ロン・ジャーゾンベク率いる、プログレッシブ/フュージョン・メタラー:BLOTTED SCIENCEのデビューアルバム!

 RIOTのボビー・ジャーゾンベク実弟であり、Don Dokkenに加入したビリー・ホワイトの後任として参加したWATCHTOWERや、兄ボビーと組んだSPASTIC INKなどでも知られるギタリスト:ロン・ジャーゾンベク率いるスリー・ピース・インスト・プロジェクトの1st。本作は2007年にロン自身のレーベルからリリースしたアルバムの国内リリースとなる。
 ベーシストはCANNIBAL CORPSEのアレックス・ウェブスターで、ドラマーはLAMB OF GODのクリス・アドラーやHATE ETERNALやNILE等で活躍したデレク・ロディが以前在籍していたが、スケジュールの調整が難しくなり脱退。本作にはジョーダン・ルーデスやテリー・ボジオ等と活動を行っていたチャーリー・ゼレニーが参加しているなど、実力派ばかりのメンバー遍歴をみても分かる通りかなりの技巧的なサウンドを披露している。

 変拍子の多用はおろか、ジャズ/フュージョン風の複雑なコードを使用したそのサウンドは、言葉で表するならば“モダン・プログレッシブ/フューンジョン・メタル”。ヘヴィネスなギターリフが印象的なそのサウンドからは、キーボードとヴォーカルおよび叙情性を排除したDREAM THEATERの『AWAKE』的でもあることも記しておこう。
 一糸乱れぬインタープレイを武器に、予想のつかない展開を披露する様は、常人離れしたテクニックとセンスが漲った作品。モダンなヘヴィ・ロック的なグルーヴさは、前述のWATCHTOWERやSPASTIC INとは一線を画す音楽であること。また、ただ単に複雑化することが目的ではなく、人間の脳とその混乱をコンセプトに描いた各曲の曲名は、脳医学に関連した単語がズラリと並んでおり、ブックレットでは各曲の解説が付いているのも特筆すべき点だ。インストでありながら、表現力豊かな楽曲群はプログレ・メタルをはじめ、CYNICなどのプログレッシブ・デスのファンにも聴いていただきたい。

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