TYR(ティア)/「The Lay Of Thrym」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-
「The Lay Of Thrym」TYRジャケット写真
「The Lay Of Thrym」
TYR

11.6.22release



The Lay of Thrym - Tyr
 北欧産メロディック・パワー/ヴァイキング・メタラー:TYR(ティア)の日本デビューアルバム!

 9世紀にヴァイキングが移り住んだと言われるフェロー諸島出身:TYRの、日本デビュー作となる6thアルバム。フェロー諸島は音楽をはじめ古くからの北欧文化が継承される場所とのこと。ホンモノのヴァイキングの血を宿す彼らは文字通りの“本格派”で、そのバックグラウンドに少なからず惹かれるリスナーも多いだろう。

 “ヴァイキング・メタル”と言えどダミ声ではなく、壮大なクワイアやハンズィ・キアシュを彷彿とさせるヴォーカルが耳を引くそのサウンドは、BLIND GURDIANやTurisasに通じるもの。シンフォニック・アレンジなどを施さず、ツインギターのハーモニーによるアレンジは特に初期BLIND GURDIANを髣髴とさせ、非常に懐かしい勇壮感が味わえるのも特徴だ。
 シンプルながらクワイアが漢の哀愁を歌う疾走チューン「Flames Of The Free」、北欧民謡のエキゾチックなメロディーがKorpiklaaniなどのフォーク・メタルにも通じる(といっても基調はパワーメタルだが)「Shadow Of The Swastika」、ジャーマン・メタル風のドラマチック・パワーバラード「Evening Star」など、キャッチーさを備えた楽曲はさすが6枚目だけあり安定したクオリティーを保持している。

 アルバムを総じて見たとき、ほぼ3〜4分代のコンパクトな楽曲群はキャッチーなメロをフィーチャーしているものの、わりとシンプルなアレンジや似たり寄ったりの曲が多く意外と奥行きが浅かったりする。この点では上述のBLIND GURDIANやTurisasを求めてしまうとちょっと物足りない。“ストレートなメタル寄りのKorpiklaani”と捉えた方がよいのかもしれない。

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