「One For All, All For One〜東日本大震災チャリティ・アルバム」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「One For All, All For One〜東日本大震災チャリティ・アルバム」ジャケット写真
「One For All, All For One〜東日本大震災チャリティ・アルバム」
VARIOUS ARTISTS

11.6.22release

▼収録曲
1.Shine / MARK BOALSShine - Shine - Single
2.I'll Cry For You / EDGUY
3.Higher High / EPICA
4.Heaven (live version taken from forthcoming live album) / GOTTHARD
5.The One / GRAND ILLUSION
6.No Justice(2011) / HAREM SCAREM
7.Street Of Broken Dreams / LANA LANE
8.Nothin' Ever Hurt Like You / LAST AUTUMN'S DREAM
9.Wings Are For Angels / RIOT
10.Faraway (different version) / ROYAL HUNT
11.Epitome: A Bit O'Me (beatstation REMIX) / SOILWORK
12.Hell Is Living Without You / SONATA ARCTICA
 AVALONレーベルに所属するアーティスト達による新曲/未発表曲のみで構成された東日本大震災チャリティ・コンピレーション・アルバム!

 世界中のアーティストたちにより東日本大震災の被災者支援にと多数のチャリティー・コンピレーション・アルバムがリリースされ、メロハー系バンド中心のAOR HEAVENがリリースした『Rock For Japan』も話題となる昨今。MARQUEE AVALONレーベルに所属するメタル・アーティスト達によるチャリティ・アルバムがここに届けられた。本作の収益金は義援金として日本赤十字社に寄付され、被災者支援や被災地の復興支援などに充てられるという。

 全てが新曲もしくは未発表曲であるなか、SONATA ARCTICAはALICE COOPERのアルバム『TRASH』収録のジョン・ボン・ジョヴィと共作バラードを、EDGUYはEUROPEのアルバム『PRISONERS IN PARADISE』収録のバラードをそれぞれカバー。またHAREM SCAREMは本作のために再結成し、名作『MOOD SWINGS』収録曲のバラードアレンジを施した新録曲を提供。そして、新曲・未発表曲の提供組がどれも素晴らしいことに注目だ。
 LAST AUTUMN'S DREAMはアルバムでもキラーチューンと成り得る強烈な泣きを発散する哀愁メロディアス・ハード・チューン。RIOTも近くリリースされるであろう新作を代表するであろう新曲。全く衰えていないトーニー・ムーア(Vo)のハイトーンが冴え渡り、ボビー・ジャーゾンベクのテクニカル・ドラムやツインギターのハモリをたっぷりフィーチャーした疾走チューンは、あの「Thundersteel」に匹敵する名曲と言っても過言ではない。

 そしてMARK BOALSは、先日のDREAM THEATERドラマー・オーディションで最終選考まで残ったヴァージル・ドナティと、共に書き上げた名バラードを提供。しかも参加メンバーがこれまた凄まじい。ジェフ・スコット・ソート(TALISMAN、ex:JOURNEY)、エドゥ・ファラスキ(ANGRA)、スティーヴ・オージェリー(ex:JOURNEY)、ロベルト・ティランティ(Labyrinth)、チャーリー・ドミニシ(ex:DREAM THEATER、DOMINICI)、マット・シナー(Primal Fear, Sinner)、ザッカリー・スティーヴンス(ex:SAVATAGE、Circle II Circle)、ジュディス・ヒル(故マイケル・ジャクソンの追悼式典でリードVoを披露し注目を浴びた人物)がシンガーとして参加。リードギターはトニー・マカパインだ。
 希望を導く暖かな太陽の如く、たおやかなメロディーに包まれた名バラードを、一流シンガー達が入れ替わり歌い上げる様はまさに“STARS”の現代版。これ一曲でも聴く価値は十二分にあるだろう。

 ブックレット内に記された各アーティストからの応援メッセージをみても、またそれぞれの心が存分にこもった一曲一曲を聴いても、いかに彼らが被災者を気にかけているか手に取るようにわかる。我々一般リスナーが出来ることは限られているかもしれないが、こうして支援の手助けができるきっかけを与えてくれた彼らに心底拍手を送りたい。そしてそんな彼らを、今後も全力でサポートしていきたいと思う。

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