Versailles/「Holy Grail」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「Holy Grail」Versaillesジャケ写
「Holy Grail」
Versailles

11.6.15release



Holy Grail - Versailles
 国産シンフォニック・メタラー:Versaillesのメジャー第二弾アルバム!

 前作『JUBILEE』の想像以上の素晴らしさに感動し、当サイトでもインタビューを敢行したジャパニーズ・シンフォニック・メタル・バンド、VERSAILLESのメジャー第2弾アルバム。ワールドツアーをサポートして廻ったMASASHI(Ba)を正式メンバーに迎え入れ、新体制となって初のアルバム。オーケストレーションを多用した壮大なアレンジと、キャッチーなメロディを惜しみなくフィーチャーしたメロディック・スピード・メタルは従来どおりの方向性ながら、楽曲の仕上がりはさらにツブ揃いになった印象を与える作品に仕上がっている。

 シンフォ・ブラック風のミステリアスかつダークなイントロに導かれ、サビにかけて緩やかに盛り上がる「MASQUERADE」、そしてキャッチーなメロディーが十八番のリードシングルながら随所にドラマティックなアレンジを配した名曲「Philia」と、スピードチューン2連発による全力疾走のオープニング。ネオクラシカルなスピードメタルながらVersaillesの持つシアトリカルさが上手く融合した「Flowery」、ポジティブなメッセージと感動的なメロディーが涙を誘うバラード「Remember Forever」、アルバム最後に登場するテーマと繋がるかのようなオーケストレーションをイントロに配し、今年初めのライブでもいち早く披露されたドラマティックチューン「Destiny -The Lovers-」、モダン・エクストリーム・メタルのアグレッションとV系のリズムアレンジに乗るフックを持ったメロとの調和が見事な「Judicial Noir」と、これらすべてシングルカットしても良いほどのキラーチューンがズラリと並んでいる。

 そしてVersaillesの全てが凝縮した16分の激情シンフォニー「Faith & Decision」での飽くなき探究心は、彼らが世界的に見ても確かな実力と類稀な感性をもったアーティストであることを実証する力作。ギターソロの音符一つ一つを取ってみても全てに存在意義があり、そして7分以降から登場する歌も全く違和感のない完璧な交響曲だ。
 これでバラードでもヒットすればそれこそX-JAPAN級なり得るバンドだが、そんなことはどうでも良い。素晴らしくドラマティックで激情に駆られる良質のシンフォニック・メタルを本作でも堪能させてもらった。

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