SEVENTH WONDER/「THE GREAT ESCAPE」アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「THE GREAT ESCAPE」SEVENTH WONDERジャケ写
「THE GREAT ESCAPE」
SEVENTH WONDER

11.3.23release

 プログレ・メタル・ファン必見!SEVENTH WONDER、4thアルバム『THE GREAT ESCAPE』で待望の日本デビュー!

 2005年のデビュー作『Became』、2006年の2nd『Waiting In The Wings』と、その透明感のあるメロディーを保持しながらプログレッシブに攻めまくるサウンドに、筆者含め輸入盤ながら飛びついたファンも少なくないだろう。今回、2008年リリースの3rd『MERCY FALLS』と共に日本リリースされる本『THE GREAT ESCAPE』は、これがまた更にメロディーに磨きがかかった素晴らしい内容に仕上がっているのだ。

 様式美メタル的なギターもあり、美しいキーボードの音色によるバラードパートはSYMPHONY X的。そして北欧メタル特有の哀愁のメロディーはメンバーが影響を受けたバンドにも挙げるTALISMANや、昨今でいうCIRCUS MAXIMUS的でもある。歌を大事にしながらインストパートにも総力を注ぐその様は、色合いが違えどもトータル的にA.C.T.にも通じる。どこを切っても美しいメロディーと、何でそんなアレンジが出来るのか問いたくなるほど充実したインストパートの同居は、まさに筆者がプログレ・メタルにハマったDREAM THEATERの名作『IMAGE AND WORDS』で得られる感動と方向性は一致する。
 それにしても素晴らしい魅力的な歌パートは、シンガー:トミー・カレヴィンの技量によるものだ。透明感を演出する北欧ヴォイスでありながら、ソウルフルに歌い上げる美声は、ここ日本でも人気の高いヨラン・エドマン的であることも特筆しておこう!

 哀愁のコーラスが絡みあう北欧メタルの歌ものとしても、テクニカルなプログレ・メタルとしても最高級の楽しみ方ができる本作は、久しぶりのプログレ・メタルの快作と言っても過言ではない。若干、強引なインストパートもみられるが、繰り返し聴くたびに新たな感動が味わえるという内容は、アルバム1枚分の値段では申し訳ないぐらいの充実さを誇る(現にそれだけ作るのにも手間が掛かっているハズ)。個人的には間違いなく今年前半のハイライトとなる作品だ。ちなみに同時発売の前作『MERCY FALLS』も好盤なので本作が気に入った方は是非そちらも。

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