SYMFONIA/「In Paradisum」 アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「In Paradisum」SYMFONIAジャケ写
「In Paradisum」
SYMFONIA

11.3.30release

 ティモ・トルキ、アンドレ・マトスによるニューバンド:SYMFONIA、期待通りのサウンド炸裂の1stアルバム『In Paradisum』!

 元STRATOVARIUSのティモ・トルキ、元ANGRAのアンドレ・マトスが組む、との一報が入ったのは昨年の秋。90年代から現在までのメタルシーンにおいて多大な功績を残してきた2人であり、また、両バンドを離れてからの双方の活動にはその名実に相応な華々しさがなかっただけに興奮せざるを得ない吉報であった。しかも、ウリ・カッシュ(ex:GAMMA RAY、MASTERPLAN)、ヤリ・カイヌライネン(ex:STRATOVARIUS)、ミッコ・ハルキン(ex:SONATA ARCTICA)が顔を揃える文字通りの“スーパーバンド”だったからなお更だろう。その“スーパー”加減と、ティモ・トルキという人の性格を少なからず理解していたが故に糠喜びにならないことを祈っていたが、このたび無事にアルバムが届けられた。

 大方の予想と期待に120%応える本作は、ティモ・トルキ節のキャッチーなギターリフを伴うスピードメタルに、ジャーマン・メタル直系のキャッチーなアントレ・マトス節がのる黄金サウンド。北欧と北米の血が混じることによる斬新さはほぼ皆無ながら、デビュー作としては“外して”ない手堅い内容だ。曲をティモ、詩をマトスが書いたという明確な役割分担が吉と出ているのは間違いない。ティモによる北欧独特の透明感と郷愁、そしてマトスによる明達な世界観作りが生みだしたケミストリーは、2人が組む意義が明瞭であるとともに、同じベクトルを向いていることも見てとれる。賢明なアンドレ・マトスのこと、本バンドを組むにあたり事前に入念な話し合いをもったのだろう。
 もはや解説など意味のなさない期待通りの楽曲群は、アレンジも細部まで行き届いており、REVOLUTION RENAISSANCEのソレとは一線を画す。また2人のルーツでもある、初期HELLOWEEN的な要素がふんだんに盛り込まれているのもファンにとっては喜ばしいことだ。

 ウリ・カッシュのドラミングも大人しめだったりと、現状ではティモ・トルキが全霊を込めて作り上げた楽曲をプレイするため、彼の率いるバンドに凄いメンツが集まったイメージが色濃い。ただ、今後マトスの大仰なクラシカル・テイストがたっぷりフィーチャーされるとどうなるのか…なんて考えただけで手に汗を握ってしまう。そのポテンシャルを感じさせる内容だ。まずは、期待通りのサウンドと期待通りのクオリティーの記念すべきデビュー作に拍手!

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