DOTMA/「SLEEP PARALYSES」 アルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「SLEEP PARALYSES」DOTMAジャケ写
「SLEEP PARALYSES」
DOTMA

11.5.18release

 フィメールシンガーを擁するフィンランド産シンフォニック・メタラー:DOTMA、待望のデビューアルバム!

 EMBASSY OF SILENCEのギタリストであるハリ・コスケラ(本作ではキーボード専任)を中心として2005年にヘルシンキで結成されたDOTMAのデビュー作。本作の前にデモを制作したそうだが、その際にはAMBERIAN DAWNの『END OF EDEN』やTHAURORODでネオクラシカルなプレイを披露するギタリスト:エミル・ポーヤライネンがドラマーとして参加。その後脱退しているが現在はヨーナス・ピカラ=アホという現THAURORODのメンバーが加入しており、何かとTHAURORODとの関わりが深いようだ。

 ハリが自身のルーツでもあるクラシックの要素を大胆に取り入れた、壮大でシンフォニックなヘヴィ・メタルを具現化するためにと結成したバンドながら、サウンドはまさにその言葉どおりのもの。一概に“シンフォニック・メタル”といっても昨今では様々なタイプがあるが、このDOTMAはフィメール・シンガー:ヨハンナ・レソネンの透明感溢れる声質を活かし、全編を感傷的なメロディーが包んでいるのが特徴だ。イメージ的にはEDENBRIDGEからキャッチーさを排除し、更にシンフォニック面でのスケールアップを図ったかのサウンドだろう。

 いわゆるスピードチューンはなくミドルテンポの楽曲が支配するそのサウンドは、例えばTHE THIRD AND THE MORTALのような初期ゴシック・メタル的でもある。しかし各曲のメロディー、アレンジはともにじっくりと練られており、独特の気だるさを持ちつつも音階による劇的な演出が耳を引く緻密な音楽だ。キャッチーさはなく、聴き手の集中力を要する作品ながら、じっくり聴くことで様々な表情が見え隠れする力作だ。

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