FLOTSAM AND JETSAM/「The Cold」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「The Cold」FLOTSAM AND JETSAMジャケ写
「The Cold」
FLOTSAM AND JETSAM

11.5.25release

 デビュー25周年を迎える米アリゾナ州産メタラー:FLOTSAM AND JETSAM、6年ぶりとなる10thアルバム!!

 ジェイソン・ニューステッドがMETALLICA加入前に結成・在籍していたバンドとして名の知れているFLOTSAM AND JETSAMの新作。スラッシュ・メタル・バンドとしてコアな人気を誇っていたが、作品毎に若干スタイルを変えたサウンドを披露し、メロディックなスタイルも得意の彼ら。本作ではそんなメロディアスな面とスラッシュ・メタラーらしい構築美が融合したサウンドを聴かせてくれる。

 エリック・A.K.はカントリー&ウェスタンのプロジェクトをやるために一時バンドを離れたこともあるだけに、しっかり“歌える”シンガーだ。歪んだ声からジェフ・テイトのような伸びやかな声、そしてバラードまでこなせるエリックのヴォーカル・スタイルを存分に活かされた本作は、スラッシュ・メタルよりもむしろドラマティックなヘヴィ・ロック的。元KORNのギタリスト:ブライアン“ヘッド”ウェルチのレーベルより本作がリリースされているのも納得だ。

 シアトリカルな要素を多分に含んだバラードからドラマティックに展開するピュア・メタル「Hypocrite」は、FLOTSAM AND JETSAMの全てを集約したかの佳曲。メインストリームで通用するようなメロディーのクオリティーといい、ホンモノ臭プンプンのグルーヴ感といい、度肝を抜かれるパワーソンヅだ。変拍子を取り入れた「Take」、ベイエリアスラッシュ風の「Black Cloud」「K.Y.A.」、モダンエクストリーム風の「Blackened Eyes Staring」、哀愁漂うドラマティックなパワーバラード「Better Off Dead」と、楽曲もツブ揃い。どれもがミステリアスかつスリリングで、しかもメロディーはフック満載だ。

 25周年を迎えるベテランながら古臭いというよりもむしろモダンで、かつ新鮮味のあるサウンドが聴ける本作。スラッシュ・メタルというよりもむしろ男の色気を加味させたプログレ・メタル的。NEVERMOREをグルーヴィにして、メロディーとシアトリカルさを取り入れたような音楽だ。

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