MIDNATTSOL/「The Metamorphosis Melody」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-
「The Metamorphosis Melody」MIDNATTSOLジャケ写
「The Metamorphosis Melody」
MIDNATTSOL

11.5.25release

 フィメール・シンガー:カルメン・エリーセ・エスペネスを擁するシンフォニック・メタラー:MIDNATTSOL、3年ぶりのニューアルバム!

 先月『Meredead』をリリースしたLEAVES' EYESのリヴ・クリスティンの実妹、カルメン・エリーセ・エスペネスを擁するMIDNATTSOL。前作『Nordlys』からおよそ3年ぶりとなる3rdアルバム。前作リリース直後にはオリジナル・メンバーであるクリスティアン・ヘクトールが脱退しており、その後もメンバーがなかなか定まらず結局ギタリスト2人が入れ替わっての本作リリースとなる。

 カルメンによる透明感溢れる美声がドラマティックなヘヴィメタル・サウンド上で舞うスタイルは、本作でも健在。新作でトラディショナルな色をいっそう強めたLEAVES' EYESに比べ、よりオーセンティックなシンフォニック/ゴシック・メタルを聴かせるのが特徴だ。また、ギタリストを一新したことでクリーン・ギターを多く取り入れた点や、その反面「The Metamorphosis Melody」や「A Poet's Prayer」、「Motets Makt」のようにスケール感を増したアレンジもこれまでと異なる部分。オーケストレーションのプログラミングは必要最低限に、バンド・アンサンブルで聴かせようと細かな部分まで気遣いながら楽曲を組み立てているのがよく分かる。前作よりメタルパートにおけるアレンジの幅広さが出ているのは評価すべきだろう。
 ただ、いかんせんメロディーが単調なのがツライところ。キャッチーな要素はまずないし、バックのアレンジを緻密に組み上げていながら、ヴォーカル・メロディーによる劇的さや高揚感を出せていないのが残念だ。例えば「Kong Valemons Kamp」に挿入される叙情パートでの美しいメロディーや、LEAVES' EYESにも通じるアコースティック・バラード「Goodbye」も絶品なのだが、これが活かせていない点は前作同様に今後の課題だろう。

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