Issa/「The Storm」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-

「The Storm」Issaジャケ写
「The Storm」
Issa

11.10.19release

 欧州メロディアス・ハードロック・シーンに咲く一輪の華、ISSA待望のセカンド・アルバム!

 実力と容姿、そして楽曲に秀でた1stアルバム『SIGN OF ANGELS』で一躍メロディアス・ハードシーンの注目株となったIssa、1年ぶりの2ndアルバム。その1stアルバムはDYONISUS〜SAINT DAEMONのロニー・ミリアノヴィッチがプロデュースを務め、ソングライティングをヨアキム・カンス(HAMMERFALL)やトーマス・ヴィクストーム(CANDLEMASS)などが手掛ける、いわゆるメタルシーンで活躍するミュージシャンたちによる作品だったため、モダンなメタリックさを要所要所に感じさせる作品だった。しかし、本作ではMIND'S EYEのダニエル・フローレスがプロデュースを務め、ソングライティングはRADIOACTIVEのシンガー:イエア・ロニングや、AORシーンに傾倒するランディ・グッドラムなどが担当。どちらかと言うとメロディアス・ハード系のミュージシャンを中心としており、全体的には前作よりもより往年のメロディアス・ハード的サウンドに仕上がっているのが本作の大きな特徴だ。

 例えば前作の名曲「Angels Crying」、「I'm Alive」のような“メタル的高揚感(?)”を与える楽曲はなく、正直言って前作ほどのインパクトはない。ただ、メロディアス・ハードに統一した楽曲およびプロダクションは、良い意味で全体像を画一化しており、まとまりのある作品になった。インパクトを与えた前作、そしてその音楽性を踏襲しつつ、よりクオリティーを上げた作品と言っても良いだろう。
 リードトラックとなる「Looking For Love」は前述の1st収録曲ほどのインパクトには届かないものの、普遍的なハードロックチューンの佳作。これぞ北欧ハードポップというべき透明感と清涼感が魅力の「Please Hold On」,「The Storm」、80's的ハードロッカ・バラード「Too Late For Love」、そして、強いフックを擁するドラマティックなハードロックチューン「Black Clouds」,「What Does It Take」など、良質の楽曲群であることにも間違いない。

 尖がり感があった前作はモダンなメタル・ファンにも一部で好まれただろうが、本作は完全なメロディアス・ハード・ファン向けの作品。そういった意味では期待外れと思う方もいるかもしれないが、歌の上手い女性シンガーが良質の楽曲を歌う姿勢は本作でも変わらず。中盤〜後半にかけて押しの強い楽曲が並ぶため、各曲のインパクトが薄れてしまうのが少々残念…。

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