SEBASTIAN BACH/「KICKING & SCREAMING」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2011-
「KICKING&SCREAMING」SEBASTIAN BACHジャケ写
「KICKING&SCREAMING」
SEBASTIAN BACH

11.9.21release



Kicking & Screaming (Special Edition) - Sebastian Bach
 永遠の暴れん坊、セバスチャン・バックの久々2ndソロ・アルバム!!

 元SKID ROWの名シンガー&フロントマン:セバスチャン・バックの、4年ぶりとなるソロアルバム。一時はブロードウェイでミュージカル役者(主役)としても活躍していたが、“舞台監督と意見が合わず争いになった”という非常に彼らしい理由で降板。その後は一ファンとしてメタル・シーンへの本格復帰を切に願っていたが、何とも地味な活動のみ…(悲)。そんなわけで、若手ギタリスト:ニック・スターリング と、名ドラマー:ボビー・ジャーゾンベクを従え制作したという久しぶりの新作には、否が応でも期待が膨らむわけで、そんなテンションで聴いた本作。

 サウンドはモダンなヘヴィネスさとグルーヴ感を持ったメタルで、SKID ROWの2nd『SLAVE TO THE GRIND』やその後の『SUBHUMAN RACE』とそう遠からずのもの。しかし、当然ながらレイチェル・ボランという屈指のメロディー・メイカーはここにはなく、メロディアスではあるがキャッチーさは希薄。であれば、あとはあのワイルドなパフォーマンスを思い起こさせる音を期待するのだが、そうでもない…というちょっと中途半端な内容。セバスチャン・バックの声も、やはり当時のようなシャウトは出ないのか、はたまたキーが合わないのか、あの危機迫るような迫力はみられず残念。カウベルの登場に思わず心が躍る「KICKING & SCREAMING」だったり、グランジロックの「TUNNELVISION」、「DANCE ON YOUR GRAVE」、「DIRTY POWER」、「ONE GOOD REASON」あたりではそれに近いパフォーマンスが聴かれるが、筆者が思い描くセバスチャン・バックであれば、もっとガツンとくるはず…と期待が大きいだけに少し拍子抜けしたのが正直な感想だ。(もしかしたらサビを“歌っている”からなのか?)

 エモーショナルな歌が聴かれる「I'M ALIVE」、NICKELBACK的なロッカバラード「DREAM FOREVER」、アダルティーな「WISHIN'」などバラード系でのセクシーさは健在だし、曲自体も悪くない。やっぱり、最後の大物再結成としてSKID ROWが一肌脱いでくれることを願っている以上、期待を上まわる音は聴かれないのかも。

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