
-2011-
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哀愁メロディアス・ハードの名バンド:SHY、ニューシンガーを迎え制作された渾身の傑作アルバム!!
実に7年ぶりの新作、そしてここに来て“最高傑作”と言うべく渾身の作品に仕上がった本作。しかしながら、無念にもSHYのオリジナルメンバー/ソングライターであり、そのドラマティックなギターソロにおけるファンも多いスティーヴ・ハリス(Gt)は、本作リリース直後に他界した。TNTに籍を移したトニー・ミルズに代わりリー・スモールなる優秀なニューシンガーを迎え、かつバンド名を冠し心機一転、新たな章へと進むべく意欲が見てとれる傑作だが、残念ながらスティーヴの遺作となってしまったのだ。
SHYにはめずらしく、オープニングチューン「Land of a Thousand Lies」のイントロダクションに怪しくゴシカルなSEを配し、さらに、次第に聴こえてくるヘヴィなリフと、これまで希薄だった英国テイストが濃いリー・スモールのバースに一瞬ドキっとする。しかし、ドラマティックな曲調、そしてサビへ行くまでに飛躍的に叙情性の増すメロディアス・ハードは、まさしくスティーヴ・ハリスの真骨頂であり、新生SHYの狼煙をあげるに相応しい曲だ。全12曲における、ギター及び楽曲/アレンジのドラマティックさ、重厚感、そしてこれまで以上に強い哀愁感は、スティーヴ自ら最期を予測したかの如く、半端ない気迫に満ちている。全てにおいてこれまでのSHYを超越する楽曲群は、これまでのファンを決して裏切ることなく、そして新たなステージへと駆け出したものだろう。
重厚なキーボードとギターが織り成すこの上ないドラマティックなアレンジのなか、惜しげもなくSHY史上の名曲級メロディーが全編に埋め尽くされている。悲劇的な状況が聴き手の感情を増幅させるのでは決してなく、死を目前にしたスティーヴ・ハリスのクリエイティヴィティが常人らしからぬ哀愁と魂を揺さぶる楽曲を生んだのだ。間違いなくSHYの最高傑作であり、今後の哀愁メロディアス・ハードロック・シーンに受け継がれるべく名作。次から次へと放たれる感動のメロディーは、まさにスティーヴ自身で最期の華道を創り上げたかのようだ。大仕事を終えきっと安らかに眠っているに違いない。R.I.P.Steve
Harris |
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