MAVERICK/「NATURAL BORN STEE」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-

「NATURAL BORN STEE」MAVERICKジャケ写
「NATURAL BORN STEE」
MAVERICK

12.4.25release

 北海道産メロディック・パワー・メタラー:MAVERICK、7年ぶりとなる2ndアルバム!


 樋口宗孝氏の後任として現LOUDNESSに籍をおくドラマー:鈴木政行も在籍していたというWARHELLが母体となり、1992年に現在のバンド名に改名した、堀田勝彦(Vo&Gt)率いるMAVERICKの2ndアルバム。2005年リリースの1st『Maverick 』で認知度をあげたものの、その後メンバー脱退などの不運が襲い、本作のリリースには7年の歳月が経ってしまったようだ。

 サウンドはモダンな要素、もしくは余分な装飾のない、古き良き時代の硬派な直球メロディック・パワー・メタル。そしてそのサウンドを創り上げているのが本作のプロデュースを引き受けたIRON SAVIORのピート・シールクだという点がまずは大きなトピックス。さらにそれだけにあらず、豪華ゲストの多数参加がみられるのが特徴だ。

 初期はSILVER MOUNTAIINなどにも共通するサウンドだったようで、「Diamond Dust」のギターソロではクラシカルなメロディーが…と思ったら、ヨナス・ハンソン本人による客演。また、IRON SAVIOR直系のジャーマン・メロパワ・チューン「Iron Force」では野太い堀田のソレとは異なる独特の雄叫びが…と思いきや、これがまたカイ・ハンセンによるゲスト・ヴォーカル。しかも、バッキングヴォーカル隊はSTORMWARRIORのラーズ・ラムケとアレックス・グート、PARAGONのアンドレアス・バブシュキン、GUN BARRELのトムキャット・キントゲン、SEVEN SEASのディディ・シャークが務めているということで、何とも贅沢な顔ぶれが集まっている。

 ピート・シルク自身が説得力のあるゲストヴォーカルを披露した、メロパワチューンながら初期SILVER MOUNTAIN的な叙情さも醸し出す「The God Inside」、ジャーマンな勇壮感が溜まらない「Iron Force」、キャッチーかつポジティブな旋律が異彩を放つ「Ain't Gonna Fall No More」、ガッツ溢れるGRAVE DIGGER的パワーチューン「Mighty Pride」などを筆頭に、魅力的な楽曲群は錚々たるメンツが参加を許諾した証し。本編ラストを飾る6拍子のアダルティーなバラード「Blessing The Last Time」ではGary Moore的な雰囲気も漂わせ、音楽的素養の広さを感じさせるのもさすがだ。
 正直、昨今のモダンなメタルを聴いている若いファンに好まれるかどうか微妙だが、日本人による熱いトゥルー・メタル魂が創りあげた文字通りの力作だろう。この手のサウンドのルーツとして共通点のあるN.W.O.T.H.M.ファンにもアピールできると思う。

home album review interview alive&kickin' release info catch the move A to Z links contact