MINISTRY/「RELAPSE」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-
「RELAPSE」MINISTRYジャケ写
「RELAPSE」
MINISTRY

12.4.18release

 アル・ジュールゲンセン率いるインダストリアル・メタルの帝王、MINISTRYの復活アルバム『RELAPSE』!!


 インダストリアル・メタルのパイオニアであり、NINE INCH NAILSやSLIPKNOT,、KORNといったバンドたちに大きな影響を与えたMINISTRY。2007年リリースの、ブッシュ政権に捧げた前作『The Last Sucker』を最後に解散を発表していたが、4年半ぶりとなる本ニューアルバムで復活。中心人物でありMINISTRYそのものであるアル・ジュールゲンセン(Vo&Gt)は2010年に潰瘍破裂により倒れ、吐血で体内の65%の血を失った(自称)というが、以前にも増す強烈な雄叫びをあげ復活を遂げている。

 30年にわたる活動のなか、“インダストリアル・メタル”を築くまで異なるスタイルの音楽をプレイしてきたMINISTRYだが、MINISTRYらしさを汚すことなく機械的なグルーヴの上に様々なアレンジを施し、社会への怒りを発散する。時にキャッチーとも言えるリフや歌をフィーチャーした楽曲群は、ジュールゲンセンいわく「いままで自分のものにこんなことを言ったことはないが、このアルバムは本当にいい」とのことだ。そもそもMINISTRYのアルバムを作るつもりはなかったものの、BUCK SATAIN & THE 666 SHOOTERSのストーナー・カントリー・アルバム制作時に気分転換でヘヴィなリフを試したら、MINISTRYそのものであったことが復活のきっかけとなったという。彼の中から自然と生まれてくる音楽がMINISTRYそのものであり、彼の音楽の制作意欲が続く限り、MINISTRYの新しい音楽は生まれるのであろう。

 ジュールゲンセンの歌は現社会に生きる人間の“生の声”であり、その魂の叫びがインダストリアル・サウンドの中に人間らしさをもたらすという不思議な世界は不変。スラッシーなサウンドでありながらも、他のソレとは違う、またキャッチーな楽曲ながらも見事なまでにMINISTRYらしい作品に仕上がっている。

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