PARADISE LOST/「Tragic Idol」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-
「Tragic Idol」PARADISE LOSTジャケット画像
「Tragic Idol」
PARADISE LOST

12.4.18release

 ゴシック・メタルのパイオニア:PARADISE LOST、2年半ぶりのニューアルバム『TRAGIC IDOL』!


 1991年リリースの2ndアルバム『GOTHIC』でいわゆる“ゴシック・メタル”というジャンルの基盤を創り上げたパイオニア、PARADISE LOSTの13枚目となるニューアルバム。2009年リリースの前作『FAITH DEVIDES US-DEATH UNITES US』ツアー時に一時バンドを離脱したグレッグ・マッキントッシュも復帰。ドラマーにはこれまでAT THE GATES、THE HAUNTED、CRADLE OF FILTH等に籍をおいたエイドリアン・アーランドソンが前作のツアーに引き続き参加している。

 今で言う“ゴシック・メタル”のようにシンフォニックな要素はなく、ヘヴィかつダークな楽曲にメランコリックなメロディーが乗るPARADISE LOSTスタイルは健在。中低音域でカリスマティックに歌い上げるニック・ホルムズのヴォーカルも同様だ。ドゥーミーな楽曲に終始せず、ツーバスやスラッシーなリフをフィーチャーした「Theories From Another World」「In This We Dwell」などでは、哀愁を帯びたギターのメロディーも相まってメロディック・デス的な雰囲気も醸し出したり、「To The Darkness」ではグルーヴィなノリを持ったりと割りと楽曲の幅は広い。
 そんななかで、男の色気を放つニックの低音ヴォイスが冴える「Tragic Idol」や「Worth Fighting For」、美しいと感じる「Ending Through Changes」(日本盤ボーナストラック)なんかはやはりPARADISE LOSTにしか創出できない世界観を創り上げている。

 いわゆる昨今の(特に女性がシンガーを務める))“ゴシック/シンフォニック・メタル”だと思って食いつくと大火傷するが、逆に新鮮に聴こえることもあるだろう。METALLICAの“ブラック・アルバム”にメランコリックなメロディーを導入したサウンド、と言えば分かりやすいかもしれない。こうしてじっくり聴いてみると、OPETHの叙情的な面とも共通する。

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