MICHAEL THOMPSON BAND/「Future Past」レビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
ヘビーメタル、ハードロックアルバムレビュー
-2012-

「Future Past」MICHAEL THOMPSON BANDジャケット画像
「Future Past」
MICHAEL THOMPSON BAND

12.2.22release

 実力派ギタリストによるマイケル・トンプソン・バンド、高品質AORが堪能できる2ndアルバム!

 バークリー音楽大学を卒業、THE EELS HALL GROUPでの活動後はシェールのバックバンドに所属するなど、セッションミュージシャンとして第一線で活躍したマイケル・トンプソン。本作は、そんな彼のバンド:MICHAEL THOMPSON BAND名義での1989年の1st以来23年ぶりとなる2ndアルバムだ。(その間にソロ名義でのリリースあり)

 音楽性は清涼感のあるサウンドメイキングが全編を覆った、いわゆるAORだが、これがまたどの曲も素晴らしい。音楽シーンの第一線で仕事をし、最高品質の音楽に携わってきただけあり、楽曲づくり/アレンジ面においてのクオリティーは半端なく、TOTOから(良い意味の)アクを抜き、清涼感をたっぷり注いだかのサウンドは、疲れた現代人(?)の命の洗濯になることに違いない。
 ラリー・キングなるシンガーの程よいシャガレ声も楽曲に深みを与え◎。ときおりプログレ・ハード的な気の利いたアレンジもフックをもたらすし、ギター・プレイの幅広さも流石。ずらりと並べられた良質な楽曲群のなか、やさしくたおやかなメロディーの中に哀愁を交える「Gypsy Road」なんかの感動的なアレンジも見事だ。

 若干リバーブの深いサウンドメイキングが一昔前の作品かと思わせるが、アーバンな香り漂う楽曲群はまったく古臭さを感じさせない。それもやはり楽曲の良さなのだろう。やる気のないオフィシャル・サイトを見るかぎり、本人はまったく売る気がないのかもしれないが、メロディアス・ハード・ポップ・ファンは見逃せない作品だと思う。マーク・フリーの名盤『LONG WAY FROM LOVE』あたりが好きな方ならドンピシャだろう。

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